世界の文学がわかる!あらすじ名作劇場

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語り継がれる古典
「わらしべ長者」「鼻(芥川龍之介)」「猿蟹合戦」

語り継がれる古典作品には、時代が変わっても共通する教訓が生きています。「今昔物語集」「宇治拾遺物語」に原案が登場する「わらしべ長者」「鼻」を超訳ドラマで紹介。“平泉成朗読劇場”では「猿蟹合戦」をお届けします。

▼「わらしべ長者」
 ある男が何とかして貧乏な生活を変えたいと観音様に祈ったところ「初めに触ったものを持って旅に出よ」というお告げが。男が観音堂を出て一番初めに触ったのは、なんと一本の「ワラ」!ワラをスタートに物々交換を繰り返し、やがて手に入ったのは…。日本に限らず、世界のいたるところに似た物語がある「わらしべ長者」を現代設定の超訳ドラマでお届けします。

▼「鼻」
 「今昔物語集」「宇治拾遺物語」から着想を得て、芥川龍之介は「鼻」を執筆しました。人間の心理を突いたこの作品は、文豪・夏目漱石に絶賛されたといいます。主人公の僧侶は長く滑稽な鼻の持ち主で、人々に陰口を言われ、笑われる日々。試行錯誤の末、鼻を短くすることに成功するのですが、短くなったらなったで、ますます人々に笑われるようになったと感じ…。

▼「猿蟹合戦」
 “因果応報”を描いた民話を、ストーリーテラー・平泉成の朗読でお届けします。ずる賢いサルにだまされて殺されたカニ。命を落としたカニの子どもたちは親の仇を討つため、臼、栗、蜂、牛糞に協力を求めます。サルへの復讐劇が幕を開けるのでした。