世界の文学がわかる!あらすじ名作劇場

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つれづれなるままに…吉田兼好
「徒然草」心に刺さる辛口エッセー

今夜の名作は鎌倉時代末期に書かれたといわれる「徒然草」。吉田兼好(兼好法師)の手による随筆で、当時の生活や文化をつづった“エッセー”ようなものでした。清少納言「枕草子」、鴨長明「方丈記」とあわせて日本三大随筆と呼ばれています。「つれづれなるままに、日ぐらし硯に向かひて、心にうつりゆくよしなしごとをそこはかとなく書き付くれば、あやしうこそ物狂ほしけれ」の書き出しからもわかるように、筆者の兼好が日々感じたことを書き付けたもの。まるで暇つぶしに書いたようにも見えますが、時代は動乱の世。源平合戦を経て台頭した武士と鎌倉幕府が元寇などにより徐々に力を失い、国を治めるリーダーがコロコロと変わっていく…そんな不安定な時節でした。30歳前後で出家した兼好が、いったい何を感じ、何を伝えようとしたのか、平泉成の朗読と、オリジナルドラマでご紹介!いまだから読みたい、「生きるヒント」が心に響く「徒然草」をお届けします。