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つまみ簪(かんざし)

 古き良き時代の熟練職人による“ものづくり”にフォーカスを当て、今と和えるライフスタイルを提案する番組第45回目は、「つまみ簪(かんざし)」の世界へご案内します。江戸時代から続く東京の伝統工芸品である「つまみ簪(かんざし)」。現在では、七五三やお祝いの席では欠かせない髪飾りとなっています。そんなつまみ簪(かんざし)の歴史とは。
 今回密着したのは、東京都高田馬場にて3代続くつまみ簪(かんざし)職人。作業はまず、材料となる「羽二重(はぶたえ)」と言われる白い絹を染料するところから始まります。その染料が終わると、登場するのは30年ものの丸包丁。その包丁と熟練の技で、染められた絹を正確な正方形に切り分けていきます。さらに切り分けられた羽二重(はぶたえ)は、職人の繊細な手さばきによって一つ一つ丁寧に折り畳まれます。その折り畳み方は、2種類のみ。職人は、数百もの羽二重を、その2種類の折り方を巧みに使い分け、花びらやくす玉など様々なデザインを表現。一辺が1センチ程度の小さな正方形型の羽二重を数百も使い、ひとつのつまみ簪(かんざし)を作り上げていく様は必見です。
 今回はそんな江戸で花開いた伝統工芸品「つまみ簪(かんざし)」を使用して、西洋と和の文化を味わうことが出来るニュークラフツを番組で交換。世界で一つだけの、これからの季節にピッタリな逸品です。