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金箔(きんぱく)

古き良き時代の熟練職人による“ものづくり”にフォーカスを当て、今と和えるライフスタイルを提案する番組第47回目は、「金箔」の世界へご案内します。古来より建造物や仏像、さらには工芸品などに使用され、今でも日本の文化には欠かせない金箔。そんな金箔の歴史や、さらにその生産が金沢にて発展した理由に迫ります。
今回密着したのは、日本の金箔の99%が生産されているという金沢で、3代続く箔打ち(はくうち)職人。地金を1,000分の1ミリの薄さに延ばした「上澄(うわずみ)」を、さらに10,000分の1ミリの薄さへと延ばしていきます。特殊に加工された専用の和紙に上澄を挟み込み、それを1,800枚もの束にして、何度も打ち込むことで延ばします。ここで使用される専用の和紙は、職人自ら作った物。この和紙作りは、金箔の良し悪しを決める最も重要な作業と言われます。さらに10,000分の1ミリの薄さに延ばしたら、その金箔を1枚1枚慎重に抜き取り、専用の冊子へと移していきます。ここでも職人自作の専用の道具を使い、息を呑む様な作業が続きます。そして最後に1枚1枚を均一に形成し、やっと完成。美しく、そしてしなやかに輝く金箔は、職人の繊細で地道な作業の積み重ねにより生み出されています。
今回はそんな「金箔」を使用した、贅沢なニュークラフツを番組で考案。これからの1年が楽しくなる、新年に相応しい逸品です。