アジア神秘紀行

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ストーリー

華麗なるプラナカン文化 ~マレーシア・マラッカ~




マレー半島の西海岸に位置する「マラッカ」。東西貿易の中心として600年以上の歴史を誇り、中国・インド・英国・オランダ・ポルトガルなどの人々が訪れていました。その名残から、様々な文化が混ざり合って豊かな建築や食文化を作り上げており、もっとも「マレーシア」らしさが感じられる美しい街です。ユニークな建築群が今でも多数残されている事から、2008年にマラッカ海峡の歴史的都市が「ユネスコ世界文化遺産」に認定されました。街全体が「世界遺産」という、見所たっぷりの魅力ある街をご案内します。

今回は、ここで独自の文化を築いた「プラナカン」と呼ばれる人々に注目します。「プラナカン」とは、15〜16世紀に大陸から渡ってきた中国人男性とマレーシア人女性との間に生まれた子どもの子孫のこと。彼らは商才を発揮し、莫大な富を築き豪華な暮らしを送っていました。
豪華な暮らしの反面、プラナカンの女性達にはある厳しい掟がありました。しかし彼女達はその厳しい掟に耐え、生活のささやかな所から楽しさを見付け出し、繊細でフェミニンな文化を作りあげていったのです。それが「ニョニャウェア」と呼ばれる、ピンクやブルー、エメラルドグリーンなどのパステルカラーに彩られた陶器。さらには女性のたしなみとして身につけていた、色鮮やかな刺繍の衣服やビーズ刺繍のサンダルは、「身につける宝石」とも呼ばれています。
そんな「マラッカ」の街の魅力を「プラナカン」の歴史や文化、人々を通して描きます。