アジア神秘紀行

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ストーリー

石の家に暮らす海の民~フィリピン・バタン~




フィリピン最北端に位置するバタン諸島。自然が作り上げた壮大な景観が人々を魅了し、のどかさと荒々しさが共存する熱帯の島々です。今回はその中の、バタン島とサブタン島の2つの島を旅します。

18世紀、フィリピンの一部としてスペインの植民地となったバタン諸島。ここにはイバタン族と呼ばれる少数民族が暮らしています。彼らの先祖は500年ほど前、台湾から移住してきました。
バタン島の人口千人ほどのイバナの町に建ち並ぶのは、〝ストーンハウス〟と呼ばれる石造りの建物。典型的なイバタン族の家屋です。台風の通り道でもあるバタン諸島にあって壊れることのない〝ストーンハウス〟は、イバタン族が考え出した暮らしの知恵でした。しかし最近はコンクリート造りの家が増え、ストーンハウスが作られることは無くなってしまいました。
番組では〝ストーンハウス〟に暮らすイバタン族一家の、屋根の葺き替え作業に密着。イバタン族の人々が今もなお〝ストーンハウス〟に愛着を持ち続け、大切に守ろうとする姿を伝えます。
そして自然が魅力のサブタン島。海岸は浅瀬が多く、珊瑚が生息しています。島には白砂のビーチが点在し、自然の作り上げた造形美がアクセントを与えています。女性達に受け継がれているラジと呼ばれる歌には、イバタン族の人々の想いを感じ取ることができます。

激しさと穏やかさが同居するバタン諸島の自然の魅力を、イバタン族の人々の暮らしを通じて描きます。