アジア神秘紀行

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ストーリー

先住民族が守る碧の温泉郷~台湾・烏来~




古い歴史を持ち、緑豊かな山間にたたずむ温泉郷・烏来。台湾北部、台北から車で約1時間の距離にある烏来は、気軽に訪ねることができるリゾート地として人気を集めています。

温泉郷の入り口、伝統グルメが味わえる活気溢れる烏来街を抜けると、そこには街を貴くように、エメラルドグリーンの川面が美しい南勢渓が流れています。烏来温泉の源泉は南勢渓の河原。川沿いのあちらこちらからお湯が湧き出で、河原では無料の露天温泉が楽しめます。鳥来温泉の一番の魅力は、雄大な自然を見ながら入浴出来る事。なんと毎年80万人もの観光客が訪れます。最近の注目は、高級リゾートホテルに宿泊して豊かな自然を堪能しつつ癒される贅沢な旅。究極の癒しを求めて海外からの旅行客も急増しています。

実は、この温泉が誕生した裏には台湾の先住民族・タイヤル族の伝説がありました。約300年前、狩りをしにやってきたタイヤル族の一人の若者が湯けむりを見つけたことが、烏来温泉の始まりだと言われています。その時、温泉のあまりの熱さに驚いて大声で叫んだのが「ウーライ」。この「ウーライ」という言葉は、タイヤル語で「湯気の出るお湯」と言う意味。そこから地名が「ウーライ(鳥来)」と名付けられたというのです。そして現在も、この地で温泉を発見したタイヤル族の人々は、民族の伝統文化を大切に守っています。

今回は、多彩な楽しみ方ができる鳥来温泉と、温泉郷を守る先住民族・タイヤル族の歴史と今を紹介します。