アジア神秘紀行

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ストーリー

石と黄金の新羅千年王朝~韓国・慶州~




ソウルの南東に位置する、慶州(キョンジュ)。紀元前57年から約千年もの間、朝鮮半島に君臨した新羅王朝の都です。慶州には至る所に重要な遺跡があり、そのうち3ヶ所が世界遺産に登録されています。"屋根のない博物館"と呼ばれる所以です。

まず訪れるのは世界遺産の一つ、仏国寺(プルグッサ)。色彩豊かな木造建築に目を奪われがちですが、本当の見どころはその土台。じつは木造部分は14世紀末の豊臣秀吉の朝鮮出兵で焼失し、石造部分のみが残されたのです。戦火をかいくぐって今なお変わることのない、威風堂々たる石造建築を紹介します。
周囲を険しい山々に囲まれた慶州は、この山々が天然の要害となり、約1000年間に56代続いた新羅王朝の栄華を守ってきました。山々は人々の信仰の象徴となり、山頂にはいくつもの石仏が作られました。岩肌を削り造り上げられた石仏は、自然と一体化し神秘的な姿を見せます。

そして新羅千年王朝の文化は、現代にも受け継がれています。慶州に無数に残る古墳群の中から発掘された黄金の装飾品の数々。それらを現代に甦らせる職人の技に迫ります。その他にも中国の漢方を源流としながら独特の進化を遂げた生薬医療「韓方」や、おなじみの民族衣裳、チマチョゴリに隠された伝統の技「ヌビ」を紹介。失われつつある「ヌビ」の技と心を、未来につなげるために努力を続ける女性の姿を見つめます。

悠久の歴史を体感しながら、絢爛たる新羅千年王朝の足跡を旅します。