アジア神秘紀行

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ストーリー

王朝遺跡の幻想祭り~タイ・スコータイ~




バンコクの北約440kmに位置するタイ北部の古都、スコータイ。「幸福な夜明け」を意味するこの地に今から約770年前、1238年にタイ族初の王朝、スコータイ王朝が誕生しました。旧市街に残るスコータイ王朝遺跡は、古代都市スコータイと周辺の古代都市群として、1991年に世界文化遺産に登録されています。
スコータイ王朝はタイ文化の礎を築いたとされ、今なおタイの人々に大切にされています。スコータイは毎年タイの旧暦12月(11月初旬頃)になると、スコータイ王朝時代に始まった祭り、ロイ・クラトンの準備で賑わいます。スコータイ王朝遺跡で行われる華やかで幻想的な祭り、ロイ・クラトンを訪ねます。

王朝遺跡が残るスコータイ歴史公園には、小さい物も含めると200以上もの遺跡があります。そこには数多くの仏塔や仏像が残されており、スコータイ王朝時代が平和で豊かな時代であったことが偲ばれます。スコータイ王朝を代表する遺跡が、初代王が築いた王室の守護寺院、ワット・マハタート。ロイ・クラトンの祭りはこのワット・マハタートを中心に、様々なイベントが繰り広げられます。中でも一番の呼び物が、ワット・マハタートを舞台に演じられる野外劇。スコータイ王朝の成り立ちや、タイ文化の発祥、さらにロイ・クラトン誕生のエピソードを物語る歴史絵巻です。その壮大さは観る者を圧倒し、古のスコータイ王朝時代へと誘います。
またロイ・クラトンでは満月の夜、灯籠を流します。灯籠はバナナの葉や茎に、蓮やマリーゴールドなどの花を飾って手作りされたもの。人々は灯籠に灯をともし、水の神に感謝の祈りを捧げて水辺に流します。

700年の時を越えて受け継がれる幻想的な祭り、ロイ・クラトンを通して、タイ文化の礎を築いた平和で豊かなスコータイ王朝に想いを馳せます。