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ストーリー

タイタニック 真実の物語

SFや壮大なスペクタクル、人間ドラマや歴史超大作まで、映画はいつも人々の心をつかみ、楽しませてくれるもの。しかし、映画に描かれる世界は完全なる作り話なのだろうか? このシリーズでは、空前の大ヒットとなった映画から毎回1つの作品に焦点を当て、映画の本編シーンを紹介しながら、実在した人物や歴史的背景、科学的な研究結果を検証し、隠された真実を探っていく。
第1回は、1912年に起きた豪華客船の沈没という実話に基づき製作された「タイタニック」。女優ケイト・ウィンスレットが演じるローズと、俳優レオナルド・ディカプリオが演じるジャックとの恋模様が織り込まれたこの映画は、どこまでが真実なのか? 科学的な実験を通じて作品を検証すると共に、現実にローズと同じような人物がいたという事実に迫る。

1997年に公開された、ジェームズ・キャメロン監督による実話に基づいた悲劇の物語「タイタニック」。主人公ローズと同じく、愛する者を失ったローザという名の女性客に注目し、彼女に降りかかった悲劇の物語をひも解いていく。また、最新のシミュレーターを使って、なぜタイタニック号は氷山を回避できなかったのか? 氷山との衝突はどのぐらいの破壊力を秘めていたのか? といったさまざまな疑問についても科学的な検証を行ない、絶対に沈まないといわれた大型客船沈没の真実に迫る。
監督のジェームズ・キャメロンは、歴史的な事故を悲恋のドラマへと作り変えたが、実際のタイタニック号の物語もあらゆる面でドラマチックなものだった。映画の軸となる1等室客のローズと3等室客のジャックの身分違いの恋物語は脚本家の創作だが、番組では、タイタニック号に乗船していたローザという名前の女性が実在していたことを突き止めた。彼女も主人公ローズのように、愛する者を事故で失い、海に投げ出されて凍えていたところを救助された。そこで、専門家による科学実験によって、2200名の乗客のうち、なぜ700名しか生存できなかったのか?という疑問について検証する。
続いて、氷山との衝突・沈没事故は、現実に起こりえるのかどうか探っていく。最新鋭のシミュレーターを使い、もし船長が氷山の接近に気づき、船のスピードを落としていたらどうなっていたのか? また、氷山に衝突した時の破壊力、氷山の種類などの疑問点も徹底調査する。
さらに、番組では新たな真実にも出会う。それはタイタニック号を救助できたかもしれない、8kmほどの近距離を航行していた“謎の船”の存在。救助信号を送ったにもかかわわらず、救助に向かわなかった彼らの不可解な行動に、隠された驚くべき真実が明らかになる!
2012年、沈没から100年目を迎えるタイタニック号。そのドラマチックな悲劇の全容を、徹底的な科学調査と文献が語る史実によって解き明かす。