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ストーリー

ローマ帝国の英雄 伝説の剣闘士(グラディエーター) スパルタクス

"スパルタクスの反乱"として知られる奴隷対ローマ軍の戦い――失われた自由を取り戻すため、元兵士のスパルタクスが奴隷軍を率いて強大なローマ帝国に戦いを挑んだ。いまだに語り継がれる伝説の剣闘士(グラディエーター)スパルタクス。奴隷として売り買いされ、愛する妻とも引き離された男が、自由を求める戦いに身を投じる姿を描く。精強なローマ軍を相手に、絶望的な戦いを余儀なくされるスパルタクスだが、知恵と勇気を振り絞って勝利をものにしていく。しかし、戦いの先に待っていたのは、壮絶で過酷な運命だった…。
人々を感動させてやまないスパルタクスの生涯を映像化。英雄とあがめられつつも苦悩するその姿に、等身大のスパルタクス像を垣間見る事ができる。当時の証言や歴史家の監修を元に、リアルに再現された舞台背景や戦闘シーンもみどころの一つ。

紀元前73年、ローマ。元トラキアの雇い兵である奴隷のスパルタクスが、ローマで売りに出される。妻と引き離されたスパルタクスは、剣闘士養成所の長であるバティアトゥスに買われ、グラディエーターとしての道を歩むこととなる。
養成所には、ガリアで捕らわれた奴隷のオエノマウスとクリクススもいた。共に家族を殺された彼らはローマを激しく憎んでいる。三人は意気投合し、グラディエーターとしての日々を過ごし始める。クラッスス議員の主催で剣闘が行われる。そこでスパルタクスは仲間の奴隷を殺す羽目になった。後の元老院執政官レントゥルスが、ふがいない試合運びをやゆ。レントゥルスにライバル心を燃やすクラッススがこれに激高し、スパルタクスに処刑を命じたのだ。スパルタクスの心の中で、何かが変わり始める。
スパルタクス指揮の下、養成所の奴隷たちは警備兵を排除し脱走に成功。ヴェスヴィオ山にこもったが、ローマ軍はすぐに討伐軍を組織し、これを追ってきた。勝利を確信していたレントゥルスだが、スパルタクスの巧みな待ち伏せを受け敗走。クラッススの失笑を買ってしまう。有能な指揮官振りを発揮するスパルタクスは奴隷解放の象徴となっていく。次々とスパルタクスに合流する奴隷たち。その数は数千名にまで膨れ上がった。だが、老人や女子供がいるためにかえって機動力と戦力を失うこととなる。そしてクラッススのローマ軍が迫っていた。
あくまでも戦い続けることを主張するクリクススは、一部の奴隷とともにたもとを分かったが、ローマ軍の前にあえなく敗北。皆殺しとなってしまう。一方、新天地ガリアを目指したスパルタクスのグループは、クラッススの追撃を振り切ることが不可能と悟り、ローマ軍との対決を決意する。だが、圧倒的なローマ軍を見たスパルタクスは敗北を確信、戦いをあきらめてイタリア半島の南端レギウムまで逃げることとなる。
クラッススは全長56キロの壁を作って半島南端部を封鎖。スパルタクスたちを追い詰めることに成功。覚悟を決めたスパルタクスは、自由のために死ぬことを決意する。壮絶な大激戦の後、スパルタクスの奴隷軍は壊滅。生き残った6千名の奴隷は、見せしめのためにはりつけとされる。だが、クラッススはスパルタクスの遺体を見つける事ができなかった。