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ストーリー

今よみがえる 氷河期の動物たち 3 生存への道

最新の研究と独自の迫力あるCGで氷河期の動物たちの生態を解き明かすシリーズ第3回。 氷河期の動物たちは寒さによって絶滅したと思われがちだが、実際には多くの動物がさまざまな工夫で長く厳しい時代を乗り切っていた。しかし、現代まで生き延びた動物は少ない。生死を分けた違いとは一体何なのか?
1つには、武器を持ち、狩りを始めた我々人間の祖先、ホモ・サピエンスの影響がある。ホモ・サピエンスは体の大きなオスのマンモスを狙って攻撃した。その結果、繁殖能力のあるオスの数が減少。狩りの頻度よりも短い間隔で子孫を増やせるかが鍵となった。
2つ目は、温暖化の影響。暖かくなって地球上の氷が急激に溶け、各地で大洪水が起きた。一方で乾燥していた地域に雨や雪が降るようになったのだ。
つまり、繁殖能力と環境への適応力の高さが、生き延びられるかどうかの分かれ道だったのである。
氷河期がピークを迎えると、今度は温暖化が始まり地球上の氷が溶け出した。マンモスなど多くの動物が最も厳しい時代を乗り切ったが、現代まで生き延びることができた動物は少ない。生死を分けた違いとは一体何なのか?
その謎を解く手がかりは、ゾウの仲間マストドンの骨に隠されていた。骨の中にやりの先端が刺さっていたのだ。我々人間の祖先ホモ・サピエンスが狩りをし、マストドンを食べていた証拠である。
次に考えられるのは、暖かくなって氷が溶けた影響。調べてみると、氷のダムが溶けて決壊し大洪水が起きていたことがわかった。もっとも、洪水の影響が出るのは一部の地域だけなので、離れたところに住む動物には関係がなさそうだ。
他には気候の大変動がある。マンモスが生息していた草原地帯は気温が低くて晴れの日が多いという気候だったが、気候の変動で雨が降るようになり、冬には雪が降るようになった。サイの仲間は雪の中では食べ物が手に入らなくなって絶滅した。巨大な甲羅をもつアルマジロの仲間は湿地帯に生息していたが、土地が乾燥すると姿を消した。
マストドンはどうか。骨にはマストドン同士が戦ってついた牙の跡もあった。戦った理由は、ホモ・サピエンスの狩りのせいで群れを支配していた大きなオスの数が減り、その結果若いオスが制御不可能となったため。その結果、繁殖能力のあるオスの数が減っていった。
オオナマケモノの一種シャスタナマケモノも狩りの頻度に繁殖が追いつかずに絶滅した。獲物が減ったサーベルタイガーなど肉食動物も、次第にこの世からいなくなった。
つまり、生き残った動物と絶滅した動物の違いは、繁殖力と環境への適応力の高さにあった。繁殖力の強いヘラジカやバイソンは氷河期を生き延びることができた。そしてまた、イヌやウマなど我々人間の祖先の家畜となった動物も氷河期を乗り越えられたのだ。

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