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ストーリー

サハラの旅~100日間の砂漠紀行 2 ブラックアフリカ横断

イギリスの人気コメディー番組「モンティ・パイソン」のメンバー、マイケル・ペイリンがサハラ一周を目指すシリーズ。第2夜である今回、アラブ系住民が多い北サハラを通り抜けてきたペイリンは、住民のほとんどが黒人である南サハラへと入っていく。色鮮やかな衣装に身を包んだ人々の姿が実に魅力的である。ペイリンは、砂漠の町・ティンブクトゥを目指してセネガルからマリへと進んでいく途中、様々な文化や風習に出会う。ドゴン族の村・ティレリでは、今でも割礼の風習が残り、それがかじ屋の手によって行われているという話を聞く。また、ジェンネではイスラムの重要な祭りであるタバスキが行われ、家長が羊を殺す習わしを目の当たりにする。モプチではフェリーが欠航していたため、乗せてくれる船を捜してラッシュアワーのように混み合う港を出発する。 訪れた先々を地元の人に案内してもらったり、出会った人に話を聞いたりしながら、ペイリンはその土地の暮らしを目にする。彼が旅した町や村の雰囲気、人々の暮らしぶりがよく伝わってくる。

ジブラルタルから南下してきたマイケル・ペイリンは、モーリタニアを南西に進みセネガルへと入る。サハラを代表する川の一つ・セネガル川をボートで下り、河口に位置する島をまず訪れる。かつてフランスの植民地支配の中心地でもあったサンルイで、ヨーロッパの田舎のような雰囲気を楽しむ。
次に訪れたのはサンルイから南へ260キロほど下ったゴレ島。植民地時代に売買された奴隷の発送地だったことで有名な島である。その後、今度はセネガルの内陸を目指してひたすら東へと進んでいく。向かった先は、砂漠の町・ティンブクトゥである。そこはかつてヨーロッパの探検家たちが黄金の町とよんだ伝説の町。ペイリンは、セネガルの首都・ダカールからマリの首都・バマコまで"バマコ急行"に乗って、まずは陸路で目的地を目指す。
バマコで鉄道を降りたペイリンは、マリの世界的ミュージシャンであるトゥマニ・ジャバデに会って話をする。マリの伝統楽器・コーラの音色を堪能したペイリンは、ティンブクトゥへの途上、ドゴン族の村を訪れる。600年ほど前にイスラムの侵入から逃れてこの地へ移り住んできたドゴン族は、最近まで外界との接触を絶って生活していた人たちだ。ペイリンはドゴン族の風習に驚きながら、世界には色々な価値観が存在しているという事実を、身を持って体験するのである。
ティンブクトゥへフェリーで向かうため、ペイリンは港のあるモプチへと向かう。その途中では、世界遺産に登録された美しい町・ジェンネにも立ち寄る。港からフェリーに乗ろうとするが、川の水が少なすぎて欠航中であった。そんなアクシデントにもめげず、別の船でティンブクトゥを目指すペイリン。浅瀬に乗り上げ立ち往生する船の上で、彼はこれから訪れる伝説の町へと思いを馳せるのであった。