BBC地球伝説

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ストーリー

発見!世界大航海 歴史を変えた男たち
1 マゼランの世界一周

偉大なる冒険家たちの足跡を追いながら、歴史に埋もれた伝説の裏側を解き明かしていくシリーズ。
500年前に世界周航を成し遂げた人物として世界的に有名なフェルディナンド・マゼラン。彼の不屈の精神が、未知の大海であった太平洋へ抜ける海峡を発見した。地球が球体であること、太平洋の広さが明らかになるなど、マゼランの探検がもたらした人類への功績ははかり知れない。しかし世界周航を達成した人物は、実はマゼランではなかったのだ。
第1話では、世界一周を果たしたビクトリア号のレプリカ船に乗り込み、この偉大な探検家の足跡を辿っていく。

500年前、まるで幽霊船のような1隻の船がよろよろとセビーリャ港にたどり着いた。乗組員はたった18人。全員飢えと病気で半死の状態だ。その船、ビクトリア号は、実は偉業を成し遂げたばかりだった。世界の歴史を変え、現代の私たちの暮らしにも深く影響を与えた偉業であった。 1522年、世界周航を成し遂げた第1号の船となったビクトリア号。この探検により最後の未知の大洋であった太平洋の大きさが判明し、地球が球体であるという説が証明された。人間の精神力が成し遂げた偉業。しかしその偉業の影には、乗組員たちのドラマがあった。勇気や忍耐、飢え、反乱、ヒロイズム、死などが探検の記録に残されている。その偉業の立役者、ポルトガル人航海者フェルディナンド・マゼランは、歴史上でもっとも祝福された探険家となる。
しかし偉大なる探検の裏側には別の一面もあった。世界初の地球周航を成し遂げた本当のヒーローはマゼランではなく、実はフアン・セバスチャン・エルカーノというマゼラン船団の乗組員だった。
もともとマゼランは目的地であった香料諸島に到達した後は往路をたどって帰港するよう計画していたので、世界周航などその念頭にはなかった。しかしマゼランは香料諸島へたどり着く前に殺されてしまう。代わりに指揮をとったのがエルカーノ。彼がそのまま西へ進むことを決定し、それが世界初の地球周航へとつながった。
太平洋へ抜ける航路を発見し、太平洋の実際の大きさを海図に記したマゼランは、天文学上でも重要な発見をしている。地球球体説が明白なる事実であることも証明したのだ。
番組では、冒険家ポール・ローズが、ビクトリア号のレプリカ船に乗り込んで当時の航海を体験する。さらに、マゼランの子孫マヌエル・ビジャ・ボアズ氏にインタビューを行う。