ダイワハウススペシャル ブラジルで響け!沖縄の歌声 BEGINが果たした約束、熱狂6,500人ライブ

ダイワハウススペシャル ブラジルで響け!沖縄の歌声 BEGINが果たした約束、熱狂6,500人ライブ

お知らせ

  • 最新情報追加!
    2015年3月29日(日)よる9:00~ 「BEGINの音色旅団 デビュー25年目の真実」放送します。
    音楽の原点を求めてBEGINに1年間カメラが密着!
    "なぜ彼らは、「果てしない共感を得るのか… そして、なぜ彼らは歌い続けるのか…そんな“3人の色”を求めて、カメラは1年間密着しました。「あなたの知らないBEGIN」に出逢える1時間です。"

番組概要

沖縄出身のバンド・ビギン、彼らの魅力は心地よいメロディーと詩情豊かな歌詞にある。
そんな彼らがどうしても行きたかったのが、かつて沖縄から多くの移民が渡ったブラジル。 3年来の夢が叶いブラジル・サンパウロでコンサートを行う事になった。
沖縄からブラジルに渡った移民一世を訪ね、先達の今も“祖国・沖縄”を愛する気持ちを知り、ビギンの3人は思いを歌に託して届ける。
大成功のうちに終わった公演の模様と、彼らのブラジルの旅をお届けする。

今や日本を代表するバンドの1つとなったBEGIN。
沖縄出身の3人が、どうしても行ってみたかった場所があるという。それは、かつて日本から多くの移民が渡ったブラジル。移民の中には沖縄出身者が少なくなかった。
BEGINは異国へ渡った同胞の足跡をたどりたいと思ったのだ。3年前、ブラジルで行われた沖縄移民100周年の記念式典に招待されたものの行くことができなかった3人。約束を果たすため、今回、ブラジルでのコンサートが企画された。

飛行機を乗り継いで約33時間、日本からは地球の反対側にあるブラジル。オリンピックとFIFAワールドカップを控え、経済発展も目覚ましい。首都・サンパウロには東洋人街があり、昔は多くの日本人が暮らしたという。今も残るその町は日本と見間違うような佇まいで、日系人を中心に、人々がショッピングや食事に集う。

BEGINが行ってみたかったブラジル日本移民史料館には、移民の生活の様子が展示されている。異国の言葉、慣れない気候や風習に、数年で祖国に帰る移民が多発する中、それでもブラジルに留まって、必死で開墾を続ける人々がいた。

「辛苦を味わった先達と、その子孫の方々に自分たちの音楽を伝えたい」―。

地球の反対側、ブラジルにやってきたBEGINが見たものは、同胞・沖縄移民のたくましい生き方と、絆(きずな)の強さ。夢を信じて上京し、苦難の末につかんだ栄光は、ブラジルに渡って成功した人々と共通するものがあったのだ。

11月12日、サンパウロ市のアニェンビー・パビリオンでライブを行なったBEGIN。初めてのブラジル公演には、実に6,500人もの観衆が訪れ、割れんばかりの大歓声に包まれた。

移民をテーマにした「パナマ帽をかぶって」、笠戸丸と共にやってきた百年を超す三線で奏でた「昔美しゃ今美しゃ(むかしかいしゃいまかいしゃ)」、名曲「涙そうそう(なだそうそう)」「三線の花」「島人ぬ宝」など、BEGINの歌声がブラジルに響き渡った。終演後、会場を出る人たちは待ちわびた彼らのステージに満面の笑顔に溢れていた。

遠いブラジルの地で、彼らの約束は果たされ、響き渡った歌声。沖縄人であることの誇りと、絆(きずな)の強さを改めて感じる旅となった。