中国神秘紀行

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作品内容

福建 皇帝献上の幻の烏龍茶 ~福建省~

今回は中国東南部、福建省で最高級烏龍茶を求めて旅します。烏龍茶は鉄観音(てっかのん)などの銘柄で日本人にもなじみ深い中国茶のひとつ。福建省は烏龍茶の発祥の地といわれ現在でも中国N0.1の生産地です。その中でも最高級の烏龍茶が生み出される武夷山(ぶいさん)を目指します。一体、どのようにして最高級の烏龍茶が誕生するのかその秘密に迫ります。

まず訪れたのは武夷山市。町には、およそ400の茶を扱う店舗が軒を連ねます。武夷山の最高級烏龍茶として知られるのが「岩茶」(がんちゃ)です。この岩茶とはどんな茶なんのでしょう? 烏龍茶が誕生したのは明の時代ではないかといわれています。実は、烏龍茶発祥の茶の木ともいわれる365年前のものが残っているのです。その茶の木は「大紅袍」(ダーホンパオ)と呼ばれています。この茶の木は岩壁から張り出すように成長するため岩茶と呼ばれるようになりました。大紅袍の木から積み出された茶葉は極上の烏龍茶として清王朝の歴代皇帝に深く愛飲されたのです。いわば皇帝献上の最高級烏龍茶でした。現在、武夷山の麓で栽培されている茶葉はこの大紅袍からの枝分かれしたものだとされています。そして岩茶は、鉄観音と並ぶ烏龍茶の代表格として知られるようになったのです。岩茶は、武夷山からわき出す美しい水に育まれ良質の茶葉を生み出します。茶葉を積んだあとの加工によって「色、香り、味」が変わり銘柄は300を越えます。銘柄に様々な風味を楽しめるのも岩茶の魅力なのです。

次に訪れたのが、岩茶の集散地として知られる下梅(シャーメイ)という村。村の中では至る所でお茶の仕事をしている若者や老人を見かけます。
どこの家々にも岩茶(烏龍茶)を楽しむ場所が設けられ、そこで一席設けられるのが「闘茶」(とうちゃ)です。文字のごとくお茶の闘い、誰が一番おいしいお茶をいれることができるのか競うのです。
この村の近くにの烏龍茶を使った人気グルメも登場します。

さて気になるのは一体、どうやって最高級の烏龍茶が生まれるのか?
その加工の技術です。 無農薬の野生の茶葉を使い、昔ながらの手作りの製法にこだわり続ける人々を求めてカメラはさらに山深い岩茶の里へ向かいます。
そこでは500グラムで1000元(日本円でおよそ14000円)もする極上の烏龍茶が作られていました。日本でも初公開となる極上烏龍茶の製法とこだわりを世界自然遺産に登録されている武夷山の美しい風景とともにお送りいたします。

初回放送:2009年8月27日