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#65

高倉健の素顔~孤高の映画俳優・83年の人生~

「死んでもらうぜ!」。野太いたんかと鮮やかなドスさばきで一躍任侠映画のスターに躍り出た高倉健。その後もアクション巨編、人間ドラマへとジャンルを広げ、セリフの少ない演技で絶対的な存在感を確立した大俳優には、常に「寡黙」「不器用」「孤独」の表現がつきまとう。
しかし、素顔の高倉健は極めて饒舌。そして驚くほど筆まめだったことを知る人は多くない。番組では、津川雅彦、加藤登紀子、石倉三郎、降旗康男監督ら旧知の映画人のほか、お笑いのナインティナイン・岡村隆史に「命の恩人」とまで言わせたエピソードを紹介。さらに高倉から手紙を受け取ったさまざまな人々の証言を集め、スクリーンで見せる“孤高の役者”からはうかがえない、人との交流を渇望する“もう一つの顔”を解き明かす! そして、プライベートをほとんど明かさない高倉が、死の3カ月前、終戦時の思いを語った貴重な音源も披露。息苦しささえ伝わるその声は、“遺言”だったのか?寡黙な男が秘めていたものとは…。