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遥かなる深海大冒険!~ふしぎで奇妙な生き物たち~

遥かなる深海大冒険!~ふしぎで奇妙な生き物たち~

「宇宙」と並ぶ、もうひとつのフロンティア「深海」。実は、『宇宙よりも深海の方が行くのが難しい』と語る学者は多い…。宇宙は電波が通じるのに対し、深海は電波が通じない、まさに暗黒の地だからです。人類にとって、その世界を見ることは夢でした――。

BS朝日では今回よりシリーズとして、“深海”を徹底的に掘り下げ、その未知なる世界に迫る番組を放送します。シリーズ第1弾では、水中写真家の中村征夫さんが、摩訶不思議な深海生物の謎に迫ります。世界中のあらゆる海を潜り続けてきた中村さんでさえ驚嘆する、深海に暮らす生き物の生態、そして、―日光の届かない暗黒の地で生き続けてきた進化の秘密とは…。
番組では深海研究で世界をリードする「海洋研究開発機構(通称:ジャムステック)」の撮影した希少な深海の映像を紹介しながら、これまで数々の研究成果を発表してきた各分野のスペシャリストが未知なる世界の謎を解き明かし、生き物だけでなく深海で起きている不思議な現象の数々もひもときます。さらに、日本のジャムステックだけでなく、海外の深海研究所が撮影に成功した、貴重な生き物の映像も大公開。シリーズ第1弾として、「知られざるフロンティア・深海」を知るための基本的な情報から、初公開・衝撃の生物映像まで、深海の魅力を余すところなくお届けします。

©JAMSTEC

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◆深海生物に生で触れ合うことが出来る水族館

日本で唯一の深海生物専門の水族館(静岡県沼津市)を水中写真家・中村征夫さんが訪問。ダイビングでは到達できない水深に暮らす生き物たちの姿に、海を知り尽くした中村さんも衝撃を隠せません。1メートルを超える長さのハサミを持つ世界最大のカニ、ぶよぶよの体を持つ深海魚、かたい甲羅を持つ真っ白な深海のダンゴムシ、光り輝く深海ナマコなど…。それぞれの不思議な生態には、水圧が高く、エサの少ない過酷な環境で生き抜くための知恵が隠されていました。
今回、中村さんに深海生物の解説をしてくれたのは、漁師でもある石垣幸二館長。水族館にいる生き物は、ほとんどが石垣館長自ら漁に出向き、深海から釣り上げたものなのです。まずはこの水族館で、「深海とはどんな所なのか?」「そこに暮らす生物には、どんな特徴があるのか?」の基本情報を分かりやすく解説します。

◆ジャムステックが撮影したリアルな深海生物の生態を大公開

深海のさらなる謎に迫るため、中村さんは神奈川県横須賀市にある、日本を代表する深海の研究所「海洋研究開発機構(通称:ジャムステック)」へ。世界で最も深く、水深6500メートルまで潜ることが可能な有人潜水調査船「しんかい6500」をはじめ、数々の調査機器を開発してきたジャムステックだからこそ撮影することができた深海生物の貴重な映像を見ながら、専門家に謎に満ちた生態を解説してもらいます。未知なる世界で、人類が初めて遭遇した摩訶不思議な生き物たち―。暗闇の世界で生きるために目が進化した魚や、全く何も食べずに生き続ける貝の謎など、実際に深海から採取したリアルな生物と撮影した映像を分析することで解明した衝撃の生態に迫ります。
また、深海で暮らすことの過酷さを知るための水圧実験なども紹介。よりリアルに、「深海」の不思議と、そこに暮らす生き物のたくましさ、魅力をお伝えします。

◆ニッポンの深海は宝の山!海底資源とは―

深海の魅力は、不思議な生物だけではありません。いま、世界中が注目しているのが、深海に眠る「海底資源」です。その資源を生み出しているのが、海底温泉。海底温泉の成分の多くは、地上の温泉と同じように硫化鉄などの鉄分です。その鉄分には、現代の工業製品には欠かせない貴重な金属が含まれています。そんな海底温泉で採取に成功した巨大な鉱石が、ジャムステックの研究室に保管されています。見せてもらった中村さん、その重さに衝撃を受けます。
金額にすることが不可能なその鉱石は、この世のものとは思えぬ重量感…。海底から採取した物としては世界最大級といわれる鉱石を見せてもらいながら、海底資源の成り立ち、今後の取り組みを専門家に徹底解説してもらいます。なぜ日本の近海には海底資源が豊富なのか、そもそも海底資源とは何なのか、さらに、海底資源研究の最前線にも迫ります。これまで海底資源調査は地球上の広大な海の底から探すため、調査期間が長くコストがかかり過ぎるという課題がありました。そこで、効率的な捜索や採取を行うための、専用無人探査機をジャムステックは完成させました。「資源大国・ニッポン」と呼ばれるのも、間もなくかもしれません。