1万5000年前、急激な気温上昇により、200万年にわたって地上を支配してきた大型哺乳類たちが絶滅。気候変動に適応できた人間が生き残り、世界中にその居住地を拡大する。しかし400年前、ヨーロッパと北アメリカを寒波が襲い、「小氷河時代」が到来。作物が実らず、人々は飢餓に苦しめられるが、のちにこれは太陽活動の低下が原因と判明する。さらに19世紀初頭には、インドネシアのタンボラ山の噴火によって吹き上げられた何百万トンものちりや灰、そして二酸化硫黄の働きが太陽光を遮り、気温は急降下。
現在のアラスカでは、温暖化により永久凍土の融解が進み、蓄積されていた強力な温室効果ガス、メタンが放出され始め、大気中のメタン量の増加が懸念されている。加えて、私たちがこのままの割合で二酸化炭素を放出し続ければ、大気中の二酸化炭素レベルは今世紀中に2倍に膨れあがり、気温は2・2度上がると専門家たちは言う。一部の政治指導者たちは排ガス規制などで対策を講じているが、世界が一致団結しなければ、温暖化は食い止められないだろう。

閉じる