情熱の女神 川井郁子

川井郁子プロフィール
・香川県高松市出身。東京芸術大学卒業 
・現在、大阪芸術大学教授。
・個性溢れる、独特のステージパフォーマンスで多くのファンを魅了している。
・国内外の交響楽団を始め、世界的指揮者、チョン・ミョンフンとも共演。ポップス、バレエなど
   幅広いアーティストと共演。
・アメリカではフィギュア・スケート選手ミシェル・クワンが川井さんの曲を使用して世界選手権で
  1位に輝いたことでその名を 知られている。

2008年10月、川井郁子の幼い頃からの夢であったアメリカ・ニューヨークにある“音楽の殿堂”カーネギーホールで、彼女のコンサートが行われた。「日本のバイオリニストのコンサートはどういうものなのか、外国人の方に分かってもらいたい」という川井が、ステージに和テイストの衣装で登場すると、会場からは驚きと感動の声が漏れた。コンサートは大成功。終演後も拍手が鳴りやまなかった。
さらにカーネギーホールでは、世界初のガラスのバイオリン“玻璃王バイオリン”で演奏を披露。木製のバイオリンの音色とは異なり、音の高低によって独特の響きと澄み切った音色が、ホール全体に響き渡った。
川井がバイオリンと出会ったのは6歳の時。ラジオから流れてくるバイオリンの音色に子供ながらに心奪われたという。その後、両親に何度もバイオリンを買ってくれるように頼み、その音色を耳にしてから半年後、父が突然、購入してくれた。今でも、その時の事を鮮明に覚えているという。
東京芸術大学在学中、プロデビューを果たすが、川井は悩み続けていた。「クラシックってなんだろう…バイオリニストとしての自分の必然性はあるのか…」と。そんな時、出会ったのが、バントネオン奏者の『リベルタンゴ』という曲。川井は、この1曲で音楽に対する思いが変化し、自らのクラシックを確立させた。
番組では、天才バイオリニスト・川井郁子の“独創的”かつ“情熱的”なステージを、インタビューやオフショットの映像を交えながら、デジタルハイビジョンの臨場感あふれる音と映像でお届けする。

世界初のガラス製のバイオリンを紹介

クラシックを超えたクラシック。川井郁子さんの様々な音楽への挑戦の中にあるのが「ガラスのバイオリン」。
ハリオグラス株式会社が制作。制作費は550万円。世界に2台しかないうちのひとつを川井さんに寄贈した。
その特徴は音色。共鳴板の違いのために木製バイオリンの音色とは異なり、音の高低によって、
独特の響きと深く澄み切った味わいがあるという。

このバイオリンと川井さんの出会いとは果して・・・