いにしへ日和

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ストーリー

【秋田】秋田市・旧奈良家住宅

江戸時代後期、東北各地の名所や史跡の風景や風俗を詳細に 記録した菅江真澄。日本民俗学の先駆者とも言われる彼は、 30歳で旅に出てからは一度も故郷に戻らず、一番長い時間を 秋田で過ごしました。そんな菅江真澄が晩年に長期滞在したのが、 旧奈良家住宅です。奈良家は、江戸時代中期の豪農の家。 黒くすすけた大きな梁や柱、磨きこまれて黒光りする板の間など、 当時の姿を今に残しています。広い土間は、作業場所として、 また貯蔵・飼育・通路など、様々な機能を持った空間。冬、雪に閉ざされる 雪国の建物の特徴が見られます。土間の炉には、今も毎日火が焚かれ、 茅葺き屋根を煙で燻しています。ここでは秋田の風俗に魅せられた、 菅江真澄の息づかいが今も感じられます。