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#390

椎名桔平(俳優)

ゲスト×インタビュアー
椎名桔平(俳優)× 下平さやか(テレビ朝日アナウンサー)

1964年7月14日、三重県伊賀市生まれ。子どもの頃からサッカーに熱中し、中学生の時は全国大会に出場、高校生の時は国体選手にも選ばれる実力者だった。青山学院大学に進学後もサッカーを続けたが、心の中には「このままサッカーを続けて良いのか、他に何かあるのではないか」という漠然とした思いがあったという。そんな椎名に転機が訪れたのは、大学2年の春のこと。何気ない自分の行動で、続けてきたサッカーとすっぱり縁を切ることになる。一体何があったのか…?
サッカーから離れ、歩き始めた役者の道。しかし、何の経験もない椎名に仕事などあるはずがなかった。そして20代の大半を長い下積み生活に費やすことになる。そんな下積み時代の中で、椎名はアメリカ・ニューヨークに渡る。いま振り返れば笑い話のようなその記憶を、恥ずかしがりながら語ってくれた。
役者として大きな転機となったのが1993年の映画「ヌードの夜」。竹中直人、根津甚八、余貴美子ら大先輩の主要キャストの中に椎名桔平は大抜擢され、その演技は多くの映画関係者から高く評価された。椎名は当時を振り返り、竹中直人ら大先輩との思い出を回顧してくれた。
「ヌードの夜」での高評価は、椎名を一気に人気俳優へと押し上げる。NHKの連続ドラマや月9と呼ばれるトレンディードラマへの出演で、椎名桔平の名は一躍全国区となった。その過程で椎名は何を思っていたのか、今だから語れるエピソードとは?
椎名は現在、7月20日から始まる舞台の稽古に取り組んでいる。かつて、ダスティン・ホフマンとトム・クルーズが出演した映画「レインマン」を舞台化した作品だ。他人同然に生きてきた兄と弟の出会いによって変化してゆく、それぞれの人生を描きだすストーリーの中で、椎名は自閉症の兄を演じる。本番が迫る中、舞台に臨む役者の心理とは一体どのようなものなのか、椎名の本音が漏れる。
間も無く54歳。渋みを増していく俳優・椎名桔平の真の姿とは? 真摯に語るその姿に答えが見えてくるはずだ。