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#413

福田こうへい(歌手)

ゲスト×インタビュアー
福田こうへい(歌手)× 舘野晴彦(編集者)

1976年9月21日、岩手県雫石町で、民謡歌手の父と踊り手の母の間に生まれる。幼い頃は「民謡歌手の子ども、お前も歌ってみろ!」と馬鹿にされ、父の職業である民謡歌手を嫌っていたという。
父は厳しく、有無も言わさず鉄拳制裁を下す人だった。思春期になると、お互いにそりが合わず、顔を合わせるだけでとっくみあいのケンカに…。いさかいの絶えない父に一泡吹かせては、と母がある提案をする。「顔を合わせればケンカばかり。お父ちゃんを見返すために、民謡大会に出てみれば…」。福田は父が役員を務める民謡大会に、内緒で出場し、10位以内に入賞。だが、他の出演者から「あいつは民謡歌手の息子。ごますりか、袖の下を通して入賞したんだろう…」と言われ、福田の心に火がついた。そして2年後、同じ大会で見事に優勝を果たす。しかし今度は「地方の大会で優勝しただけだ」という父のひと言が、再び福田に火をつける。数々の全国大会に出場し、実に20以上の大会で優勝。「大会荒らし」とも呼ばれ、気づけばどっぷりと民謡の深みにはまっていた。
番組では、ケンカばかりだった父子が共演した秘蔵映像も公開。しかしこの共演からわずか2カ月後、52歳という若さで父がこの世を去る…。ガンだった。親子の溝を埋めることなく、別れを迎えた亡き父への思いとは…。福田のデビュー曲「南部蝉しぐれ」は実は、父のために作られた曲だったが、一度も父が歌うことなく、こうへいの元に巡ってきた。そして、この曲を歌い続けることが唯一、天国にいる父と心を結ぶこととなった。
全国のステージを飛び回り、1年のうち数える程しかない休日に、楽しむのはもっぱら「ゴルフ」だという。演歌界の大御所、五木ひろしとゴルフに行ったエピソードを語る。
さらに、牛を育てていて自然と身についた特技「牛の鳴きまね」も披露。地元の牛の鳴きまね大会で優勝した経験を持つ福田は、世界のどこにも「モウ」と鳴く牛は1頭もいないという…。では、本物の牛はどう鳴くのか!? ホルスタインと黒毛和牛、2種類の鳴き方の違いまで教えてくれた。