皆様にお寄せいただいた、イタリアの想い出、須賀敦子さんの著作に関するエピソードなどをご紹介します。
お便りをお寄せいただいた方には、抽選で5名様に特製図書カード(500円分)を贈呈いたします。
※お便りの受付は終了しました。どうもありがとうございました
「ヴェスヴィオ火山とソレント」 好きな色は黄色 さん (岐阜県 40代 女性)
2000年10月、私は、夫が学会があったためソレントにいました。夫が会議に出ているあいだ、わたしの時間はたっぷりありました。そんな時に聞いたニュースで、日本で大きな地震があったことを聞きました。雄大な美しいヴェスビオ火山の見えるホテルの部屋で、岡山の山間に住む実家に電話をしました。その地震で、3年後、父が死ぬことになろうとは、当時は思いもよらなかったです。ナポリ湾のむこうのヴェスヴィオ火山の歴史を思いました。おいしかった、なまで食べた旬の雨後のポルチーニとともに思い出します。
「須賀敦子さんをたどる旅」 ruriko さん (東京都 40代 女性)
偶然なのですが、2004年2月に「須賀敦子さんをたどる旅」と名付けてイタリアへひとり旅をしました。子供が生まれたらひとり旅ができる機会もなくなるだろうと考えてのことでしたが、旅の途中で、本当に子供ができたことがわかりました。トリエステ、ヴェネツィア、フィレンツェ、ミラノと12日間の旅。番組でも紹介されていましたが、初めて訪れたトリエステは本当に美しい街でした。サバの詩とともに須賀さんの作品に登場する場所を歩きました。ヴェネツィアでは、須賀さんの常宿だったザッテレの近くの宿に泊まり、ミラノでは、須賀さんの住んでいらしたアパートメントまで歩いて行きました。この道をペッピーノさんと歩いたのだな…などと考えながら。あとからこの番組を知り、本当に驚いたものです。今は育児に追われる日々ですが、この旅は私の心の宝物となっています。番組でまた同じように須賀さんの歩いた道をたどることができ、とても嬉しく思うのです。
「再放送をお願いします」 アッシジのフランチェスコ さん (東京都 60代 男性)
なんという素晴しい感動的な映像・音つくりだろうか!制作スタッフに感謝します。この番組で民放もNHKを超える詩情あるドキュメンタリー番組がつくれるのだな!と見直しました。前回を見逃しましたので再放送をお願いします。キアラ修道院・教会の部分をもう少し見たかったが・・・(今はなき愛妻が洗礼名がマリアクララです)
「感動をありがとうございました」 ももどら さん (東京都 40代 女性)
この番組を観て衝撃を受けました。テレビ番組でこのような衝撃を受けたのは初めてでした。
BS朝日の番組は今まで観たことがなく、大好きな須賀敦子さんのアッシジということで、思い入れが深いだけに『どんな番組なんだろう?』安っぽい内容だったらガッカリだな~と思いながら観始めました。しかし、須賀さんのエッセイの香りを漂わせるような映像にすぐにひきこまれていきました。私も若いころ、アッシジの街を友人と共に歩き、ぬけるような青空の元、昔の要塞にたどりつき、あまりの風景の素晴らしさに『生きてて良かった~』と心から叫んだのを思い出しました。あの街には風景だけではなく、人の心に語りかける何かが存在するのだと思います。それが聖フランチェスコの祈りの心なのかもしれません。須賀敦子さんの若いころの軌跡を素晴らしい映像でたどることができ、私としてはお宝映像となりました。風景、教会、交流のあった人々など。。今まで心の中で自分なりに思い描いてきましたが、全てそれを裏切らないどころかそれ以上のものでした。夕日を浴びて輝く礼拝堂や教会の映像では涙がこぼれてきました。第1話のトリエステ編は全く存在を知りませんでした。すでに再々放送(?)までされたそうですが、この第2話の放送をみて、新たに魅了された方々もたくさんいらっしゃるかと思います。是非とも再び第1話の再放送をお願いしたいと思います。そして、第3話の作成もお願いしたいと思います。楽しみに待っております。スタッフの方々の須賀さんへの思いも伝わってくるステキな番組でした。感動をありがとうございました。
「静かなる魂の旅」 tama さん (東京都 40代 女性)
素晴らしい番組をありがとうございました。須賀さんの本で読んで想像していた聖堂内部の様子や風景を美しい映像で見ることができる。「静かなる魂の旅」というタイトルにふさわしいアッシジの描き方で感動しています。録画して繰り返しみたい番組です。朗読とナレーションの音量が違うので、音量調節に悩みました。テレビの音を大きくすると家族に嫌がられるので、朗読になると音量をあげ、ナレーションになると音を下げました。
「ますますあこがれが募ります」 sophia さん (神奈川県 30代 女性)
イタリアというと、スロベニアにいたころに、国境のトリエステを数回訪れたことがあります。サバの書店の前を通ってみました。波止場でサバがポーズを撮っている姿を想像してみました。それより先のイタリアは、須賀さんの文章や鴎外の「即興詩人」で知るばかり、「いつかは」と思いつづけている地です。今回、須賀さんの足跡を訪ねた映像をみて、ますますあこがれが募ります。鞄に「即興詩人」と須賀さんの御著を何冊か詰め込んで、いつかゆっくりと思います。