中国・桂林（けいりん）。その山水画のような世界は、古くから“桂林山水甲天下”
――桂林の山水は天下に冠たり（桂林の山水は天下一）と世にうたわれるほど。
約３億年前まで海底だった桂林は、地殻の変動により陸地に。その後、果てしない時間をかけ、石灰質の岩が雨によって溶けながら独特の景観を生み出した。
　特に桂林から陽朔（ようさく）にかけて約８３ｋｍに渡る、漓江（りこう）に沿っての景色は圧巻で、２０世紀を代表する日本画家・東山魁夷もこの絶景に魅了され、水墨画「漓江暮色」を作り出したほど。

女優・純名里沙 もこの景色を一目見ようと、桂林へとやってきた。
しかし、中国最大の絶景と共に目にしたものは急速に進む自然破壊。年間１０００万人を超す観光客が世界中から訪れ、観光が大きな産業へと変化、状況はますます悪化の途をたどり、桂林はいま自然破壊の危機に直面している。そんな中、この雄大な大自然を守ろうという人々が現れはじめた。
番組では純名里沙 が桂林へ赴き、漓江を下りながら河口の珠海（じゅかい）までおよそ８００ｋｍを旅する。そして自然保護に挑む人々を訪ね、世界有数の絶景の全貌を紹介するとともに、大自然を守る意義について伝えていく。

興安（ビーフンの発祥地）

霊渠

興坪（林さんが住んでいる街）

漁村（メタンガス）

漓江の上流

龍脊梯田

黄洛紅ヤオ族長髪村

桂林の街の俯瞰

大墟の街

旧県（漓江の裏の村）

陽朔