富士通スペシャル ~未来を拓け!若き科学者たちの挑戦III~

富士通スペシャル ~未来を拓け!若き科学者たちの挑戦III~

番組概要

国内最高峰のコンテストに挑む“高校生科学者”たちの格闘と世界の舞台での活躍を描く180日間のドキュメンタリー








理系高校生たちが研究成果を発表し、その高度な内容を競う、日本最高峰の科学研究コンテスト「高校生科学技術チャレンジ/JSEC」(朝日新聞社、テレビ朝日主催)。第11回目を迎えた今年度は、全国から200を越える研究が寄せられました。昨年11月に行われた、第一線で活躍する大学教授らによる第一次審査の結果、30の研究に絞り込まれました。

番組では、その中から福島・郡山北工業高校の草野椋祐くんら3名、埼玉・早稲田大学本庄高等学院の斎藤喬介くんら3名、兵庫・灘高校の矢倉大夢くん、山口・山口高校の金石暁典くんら3名の計4組に注目。目前に迫った最終審査会に挑む姿を中心に追いました。そして迎えた12月、2日間に渡り行われたプレゼンテーション審査を勝ち抜いた計8組が見事世界大会への切符を手にしました。その中には取材した兵庫・灘高校の矢倉大夢くんの姿も。その後、矢倉くんと文部科学大臣賞を受賞した富山・高岡高校の林靖人くんの2人を中心に世界大会へ臨む様子を追いました。

日本代表となった8組が挑戦したのは、今年5月にアメリカ・カリフォルニア州ロサンゼルスで開催された「国際学生科学技術フェア」(Intel ISEF)です。最優秀賞を受賞した者は、約750万円もの高額な研究費が受け取れたり、大学の奨学金を手にすることができるなど、科学者を目指す若者たちにとって、夢を実現する最高の舞台です。但し、世界70以上の国や地域から1700人以上の精鋭が参加、表彰台に立つのは至難の業です。

宇宙開発やスーパーコンピューターの競争でトップ争いを続けるなど「科学技術立国ニッポン」と呼ばれて久しい日本ですが、大国・アメリカだけでなく、世界第二の経済大国に躍り出た中国や、数学的感覚に優れコンピューターサイエンスの世界で独自の地位を築くインドなど、新興国の激しい追い上げにあっています。

今回も、乳がんに関係する遺伝子変異を「機械学習」という手法で解析することに成功した研究を始め、スマートフォンやタブレットの画面に幾何学、微積分など数学を自在に表現ができるソフト開発など、高校生レベルを超えた高い研究内容が発表されました。

エントリーしてから、アメリカ行きの切符を手にするまでの試行錯誤の苦しい日々、そして世界大会の表彰台に日本の高校生たちは立つことができるのか。若き科学者たちの半年間を通して、誰もが再び科学の魅力に触れたくなるドキュメンタリーです。