家族法廷

家族法廷

  • トップページ
  • ストーリー
  • キャスト・相関図
  • 主題歌
  • スタッフ

ストーリー

【2012年1月25日放送】 第6話  「不倫疑惑」

「私、健一さんとお付き合いしています。健一さんと別れてください」
久美(松永玲子)の携帯に残された謎の女からのメッセージに、一家は騒然とする。確かにこの日、健一(六角精児)は二泊三日の出張中であった。まさか、あの健一が浮気などするだろうか。
家族全員でその真偽を議論するのだが、やはり健一が浮気する(できる)とはにわかには信じられなかった。達彦(長塚京三)や冴子(ミムラ)も首をかしげる。
その時、健一が出張から帰宅する。問いただしてみるが、健一の挙動に不審な点はない。
「・・・・・・これ、ドッキリ?」
健一にとってもまったくの寝耳に水。伊豆出張中の会議用資料も持っているし、お土産も買ってきた。証拠もアリバイもあるため、やはりメッセージはイタズラに違いないという結論に達するのだった。

しかし、ひょんなことから健一の嘘が発覚する。お土産のレシートの日付が2日目のものだったのだ。土産は帰る日に買うのが普通だろう。問い詰めると、出張は二泊ではなく、実は一泊だったということを健一は白状する。
それでは残る一日の行動は?
健一は真相を話そうとはしないのだが、浮気の事実だけは頑なに認めようとはしない。それでも、もはや誰も健一の信じる者はいない。いつの間にか、男として見直されている自分がいることに健一は気がついた。このままでは、離婚危機が再燃するのは時間の問題だった。
「実は、一日だけ一人旅をしていたんです。日頃肩身が狭い思いをしているものですから、ゆっくり羽根を伸ばしたくて・・・・・・」
伊豆での出張を終えた後、新宿のホテルに一泊していたというのが健一の主張だ。納得できる理由ではある。しかし、それを証明できるかどうかが問題だった。健一は一人でダブルベッドの部屋に泊まっていたため、潔白を裏付ける証拠がなければ、久美には通用しそうにない。もし証明できるとすれば、健一が新宿の公園で出会い、ビデオを撮影してやったというカップルを見つけ出す以外に方法はない。
わずかな手がかりだけを頼りに、広い東京でたった一組のカップルを探すことは絶望的とも思われたが、意外にもあっさりカップルを見つけることに成功する。そして、証拠となるDVDには、しっかりと健一の姿が映っていた。
「そうね、信じるわ」
久美は納得した。それに、留守電メッセージの女についても、何となく心当たりがあったのだ。

しかし、冴子は健一の証拠DVDの不審点に気づいた。健一のシャツについていた汚れが、二日前の夜、つまり撮影された日の夜に食べたイチゴの汁だったのだ。健一のアリバイは崩れた。DVDは偽装である。冴子がそれを達彦だけに打ち明けると、達彦は健一に問い詰める。
「すみません、浮気しました・・・・・・」
健一は観念したようだ。怒りを押し殺して問い詰める達彦に向かって、健一はその日の夜の出来事を語り出すのだった・・・・・・。