家族法廷

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ストーリー

【2012年2月8日放送】 第8話  「15歳の涙」

久美(松永玲子)と由加(宮﨑香蓮)がそれぞれ元気がない。ファミレスの店長である久美は仕事上のストレスを抱えているようだったが、由加は言葉少なに部屋に籠もってしまう。思春期特有のナーバスな時期だからといって、誰も問題視はしていない。
ところがその夜、珍しく達彦(長塚京三)の部屋に由加が現れた。相談事があると言う。
「クラスメートが間違ったことを言ってたから、間違いを指摘したの。そうしたら、クラスとの関係がうまくいかなくて・・・・・・」
「由加が間違ったことをしてないのなら、それを貫きとおしなさい」
由加は達彦のアドバイスに勇気を貰い、元気を取り戻したようだ。そして、自分で解決するからと、誰にも口外しないよう二人は約束する。

最近の由加の様子を見ていた朋子(岩崎ひろみ)は、きっと恋愛のことで悩んでいるのだと思い込み、健一(六角精児)や良弘(TETSUYA)を巻き込んで大袈裟に騒ぎ立てる。その無神経さがナーバスになっている由加を怒らせてしまう。
「うるさい、そんなんだから結婚できないのよ!」
久美に叱責されても、由加は強情を張って謝ろうとしない。そんな由加を、久美は叩く。
思春期の難しい年頃だからと決めつけ、誰も由加の心情を察してやろうとはしなかった。
端から見ていた冴子(ミムラ)が由加のことを案じていた矢先、子供部屋のゴミ箱からノートの切れ端を見つける。破れていた紙片をつなぎ合わせると、それに書かれていたのは由加に対する悪口ばかりだ。・・・・・・これは紛れもなくイジメに違いない。
冴子が達彦に知らせると、達彦は思い悩む。自分のアドバイスがかえって由加を苦しめてしまったのかもしれない、と。それでも達彦は、約束を守ることにした。

翌日の夜、学校から電話があり、由加がクラスメートの男子に怪我をさせたことを知らされる。
久美は怒り心頭で由加の帰りを待つが、達彦は意を決し、由加がイジメに遭っているであろうことを話した。
由加が帰宅した。何事もなかったかのように平静を装っている。
久美は耐えきれず、いったい学校で何が起きているのかを問い詰める。
「・・・・・・おじいちゃん、約束破ったの?」
「私は間違ったことはしていない。由加も、自分が正しいと思うことはきちんと話しなさい。正しいと信じて行動したんだよな?」
すると、ようやく由加は事情を話し出した。
「クラスの男子が、話してたの。ファミレスで店長にクレーム言ったら、弁償してくれたらしいの・・・・・・。それでその子たち、調子乗って・・・・・・」
クラスの男子たちはファミレスの弱みにつけ込んで毎日のように押しかけるようになり、ついにはその店長に来るなと言われた。
その店とは久美の店だった。由加が守ろうとしていたのは、母だったのだ・・・・・・。