BS朝日開局15周年特別企画 黒柳徹子のコドモノクニ ~夢を描いた芸術家たち~

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放送内容

安田祥子が巡る!山田耕筰
「からたちの花」の秘密

童謡の名作「赤とんぼ」を手がけ、国際的に名前を知られた最初の日本人音楽家・山田耕筰。絵雑誌『コドモノクニ』には「秩父の宮さま」(北原白秋作詩)一曲が譜面で掲載されており、『コドモノクニ』掲載詩をもとに「箱根の山」「兎のダンス」(野口雨情作詩)等も作曲した。代表作「赤とんぼ」は、ベルリン留学時代に愛読していた詩集『廃園』の作者・三木露風の作詩。耕筰にとって童謡とは、大人が会得した「童心」からあふれ出る歌だという。

北原白秋作詞の「からたちの花」は、頭から終わりまでが異なる旋律で構成されているため、子どもが歌うには難しいといわれているが、耕筰は、それを「芸術的童謡」と呼び、子どもは必ず理解できると信じていたという。その「からたちの花」には、耕筰作曲のもう一曲の「からたちのはなⅡ」があり、今回、その自筆譜をテレビ初公開! 旅人・安田祥子がアカペラで歌う。

また、耕筰は、日本語の正しい発音や歌い方が失われることを恐れ、解説や実演の録音を残している。西洋音楽を極めながらも、日本人であること、日本語の大切さを未来に伝えようとした耕筰作品の魅力をたどる。

旅人:安田祥子