ＢＳ朝日開局１５周年特別企画　黒柳徹子のコドモノクニ　～夢を描いた芸術家たち～

「アメフリ」「赤とんぼ」「七つの子」…。今に歌い継がれる数々の名作童謡。実は、童謡は世界でも珍しい文化だという。今回は、声楽家・安田祥子さんが誰の耳にも懐かしい童謡の数々を熱唱！　日本が生んだ特別な音楽文化"童謡"の奥深い世界をたどる。

童謡の歴史は、大正７年、鈴木三重吉（すずき・みえきち）が創刊した児童文芸雑誌『赤い鳥』から始まる。それまで一般的だった"唱歌"にはない芸術性・創作性が追求され、当代一流の芸術家たちが次々に作品を生み出し、全く新しい子ども文化が花開いた。中でも、北原白秋・野口雨情・西條八十は、数々の名曲を残し、三大童謡詩人と呼ばれた。３人は「アメフリ」「兎のダンス」「鞠と殿さま」など、絵雑誌『コドモノクニ』でも多くの作品を発表している。その他にもきら星のごとき童謡詩人と音楽家たちが競い合い、黄金時代を築いていた。番組では、彼らが子どもたちに伝えたかった思いや、名作童謡誕生秘話を紹介！　さらに、戦時中最も歌われた童謡から、敗戦後の日本人を勇気づけた童謡、ラジオやテレビによって大ヒットした童謡まで「時代の鏡」としての童謡の姿にも目を向ける。

【出演】安田祥子