にっぽん今昔道 江原啓之のちょっと道草
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神奈川県・「横浜の人情下町・野毛」




今回は港町「横浜」が道草の舞台。
横浜は、海外文化が日本に入ってきた歴史的な町。レトロな建物や独自の文化が残る貴重な場所です。

まず最初に訪れたのは"関東のお伊勢さま"といわれる「伊勢山皇大神宮」。
横浜が港として開かれた時、この地を見守って欲しい…
という願いから創建されたそうです。
江原は初めて訪れる場所とのことで境内をゆっくりゆっくり散策。
と共に神社にまつわる話をたくさんしてくれました。
真摯に参拝しているとお宮参りに来ていた家族との出会いが…。
赤ちゃんの無垢な笑顔に癒される江原。

続いて町の中を歩いていると、何だかいい匂いが!
大正12年創業の「尾島」精肉店を発見。
80余年作り続けてきた焼き豚は、じっくり時間をかけて炭火で焼き上げるのだそうです。早速、江原もひと口。
口に入れると、溶けてなくなるほどの柔らかさに感動。
また店主から最近行列が出来るほど人気、とイチ押ししだったのがメンチコロッケ。こぶしよりも大きなサイズに肉のうま味がギュギューっと詰まったメンチコロッケは、江原も腰がくだけるほどの美味しさでした。

続いて道草したのは、大正5年創業のパン屋「コテイベーカリー」。
店に入る前に、江原、張り紙を発見。そこには「シベリアを知っていますか?」という謎の文字が・・・。

シベリアとは、カステラで水羊羹を挟んだ菓子パン。
大正初期頃のパン屋では、よく見かけられたものだったそうです。
しかし、そのネーミングには面白い説が…
甘いものが大好きな江原、口に運ぶと懐かしい味を感じました。

この地で生まれ育ったご主人、昔この周辺は商店ばかりだったので、幼少期の友達はみんな商売をしている家の子どもだったそうです。
多くの子どもたちが遊び回っていたんだとか…
また、祭りの時に店の前を神輿が通ると、神輿に触りたくても触れない位、人出があり、活気があった町だったと懐かしんでいました。

名物料理を頂くと、必ずその土地の歴史が見えてくるそして代々伝えられた味には、愛情がたくさん詰まっていると実感した江原でした。