にっぽん今昔道 江原啓之のちょっと道草
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ストーリー

愛知県・「武士道が宿る愛知岡崎」




今回は、愛知県の「岡崎」で道草。
岡崎は、徳川家康の生まれ故郷として有名ですが、東海道の宿場町でもあり、江戸時代、大変賑わった町だそうです。

まず、市内の東西を流れる「乙川」沿いを歩いていると"岡崎最古の神社"の文字を発見。西暦110年に創建されたと言われている「菅生神社」です。神職の後藤さんに出会うのですが・・・この方、とにかく岡崎愛あふれる人物…いろいろと教えて下さいます。
毎年8月には、祭られている神に奉納すべく氏子の方々を中心に花火を打ち上げる祭典があるんだそうです。この行事、江戸時代から続いているのですが、神社の目の前の川に船を浮かべ、盛大に行います。その花火の激しさに驚きつつも、後藤さんの熱弁にも驚き!地元と神を大切に思う気持ちに感動しました。

そして、神職の後藤さんに、岡崎で「しめ縄」を作っている職人がいることを知った江原。道草をしながら、探すことにしました。

道草の道中、甘い物好きの江原が菓子店舗を発見。創業天明2年の備前屋です。 当時、東海道沿いにあった茶屋で名物だったという「淡雪豆腐」は、豆腐にあんかけをかけたおかずでしたが、こちらの社長・中野さんが、それをモチーフに和風プリンを考案したんだそうです。
現代風に豆乳をベースにした、のど越しのいいプリンを頂きました。

そして、菅生神社で教えて頂いた、しめ縄職人・石川さんのお宅へ。
ご主人の石川さんは、3代目。幼い頃から、お爺さんや父親のうしろ姿を見て育ったそうです。
しめ縄は、新年を迎える正月に飾りますが、1年中、悪いものが家に入ってこないようにという願いを込めて飾るもの。最近は、親でも、どこに何を飾るべきか知らない人もいるのが、嘆かわしいと言う石川さん。正月にする日本の大事な伝統行事であるしめ縄飾りを、後世に伝えていきたいという思いを込めて縄をなっていました。
江原も、作る大変さを学びたいと、体験させて頂いたのですが・・・頭では理解していても、なかなかできないのが職人の技。苦戦・・・。
嫁いできた奥さんは「昔は愚痴を言うなんて考えられなかった」と当時の生活を振り返って、話してくれました。

岡崎の人々は、先祖を大切に思う心を持ち、辛さは口にしない。
まるで、武士のような心意気が残っていると感じた道草でした。