にっぽん今昔道 江原啓之のちょっと道草
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ストーリー

埼玉県・「神秘を感じる心・大宮」




今回は埼玉県大宮で道草です。
大宮は、さいたま市の中央部に位置し、古くは武蔵国一宮・氷川神社の門前町として栄えました。
埼玉県を代表するお宮、大宮氷川神社の知られざる由来と江原啓之との意外なつながりをご紹介します。

江原が訪れたのが大宮の名の由来でもある"大きな宮"氷川神社。
二千四百年以上の歴史をもつといわれ、日本でも指折りの古社。
中山道からの分岐に建つ一の鳥居をくぐり、およそ2kmの参道を歩きます。

実は、昔から何度も大宮氷川神社を訪れているという江原。懐かしく思いながら歩きます。
お宮に近づくにつれて、緑が深くなり神聖な空気を感じ、心が穏やかになるそうです…。
境内の中で江原がもっとも心落ち着く場所だという「神池(かみいけ)」。
この池には何やらたくさんの思い出があるそうです…

参拝を済ませ、権禰宜にお話を伺うと、町の中心を貫く長い神社の参道は、かつて中山道として通られていた場所だったそう。
長い参道の木々や神社を覆う「氷川の森」を守るために、今でも参拝者による献木金が集められているそうです。

さらに神社の由来についても深く話して下さいました。
関東を中心に全国では280余社の氷川神社があります。その総本社が大宮氷川神社です。
そして氷川神社の祭神はスサノオノミコト。
なぜスサノオノミコトが祀られる事となったのか…それは大宮一帯に川が多く水が豊富で豊かな土地だった反面、その周辺の川が何度も何度も氾濫した為、何本もの川をヤマタノオロチ(八岐大蛇)にたとえ、それを鎮めるために、神話でヤマタノオロチを退治したスサノウノミコトを祀ったのが始まりではないかと考えられているそうです。
関東の氷川神社が多摩川や元荒川の流域に多いのはそのためだとか…。

さらに、神池についても古くからの神秘的な伝承やそれにまつわる祭りの話をしてくださいました。

氷川神社には拝殿の前に立派な舞殿があります。ここで江原からも一つ…
何故、相撲でガッツポーズをしてはいけないか?それは、もともと能や舞踊と同じく相撲も神様に御奉納するための神事だったそうです。
そのため、相撲というものは感情をむき出しにせず、粛々と執り行われるべきであると考えられ、あまり俗っぽいことをするべきではないのだそうです。
古より大切にされてきた大宮氷川神社に悠久の歴史の深さを感じた大宮の道草でした。