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村田 浩一(よこはま動物園 ズーラシア 園長)

都会にサバンナが! シマウマ、キリンの隣になんと肉食獣のチーターが!広大なスペースに草食動物と肉食獣が共に生息し、アフリカのサバンナをほうふつさせる奇跡の光景が、注目されています。まるで自然界のようなリアルな光景が見られるのは、よこはま動物園ズーラシア。チーターは基本的に自分より小さな動物を捕食するので、健康なシマウマ等が襲われることは無いのだそうです。16年もの年月をかけ少しずつオープンし、3年前にやっと完成しました。地球の環境を8つのゾーンに分け、動物たちが暮す生態系を植生に至るまで再現、「世界一周・動物の旅」ができるのです。小川が流れる「アジアの熱帯林」ではスマトラトラがいこい、「アフリカの熱帯雨林」では世界三大珍獣のひとつ、オカピが葉を美味しそうに食んでいる。そして園内には日本最大級の
繁殖センターがあり、希少な動物たちの種を守る活動が行われています。増やした生物を自然界に帰すことを目指し、様々な希少種の繁殖に成功。バリ島の絶滅危惧種・カンムリシロムクの繁殖を実現し、野生ではわずか100羽ほどのこの鳥を、140羽以上も現地に帰しています。動物たちを撮影するのが日課という村田園長、細やかな視線からつづられる、命と自然への思いを描きます。

よこはま動物園 ズーラシアのHPは・・・
http://www.hama-midorinokyokai.or.jp/zoo/zoorasia/