皇室スペシャル　美智子さまが愛した思い出の宿

美智子さまが皇室に嫁いでから56年。
天皇陛下と美智子さまには、その半生を彩る様々な宿がありました。

今回は天皇陛下と美智子さまが、お二人で旅の疲れを癒してこられた「ゆかりの宿」にスポットを当てます。お二人はどんな部屋でくつろぎ、どんな料理を召し上がったのでしょうか…。そして、取材で発掘された様々なエピソードと秘蔵写真の数々…。
旅の宿には、お二人の忘れ得ぬ思い出がたくさん詰まっていました。
昭和33年11月、正田家が揃って宿泊し“ご成婚”を決断された宿、「箱根　富士屋ホテル」。
さらには、美智子さまがご成婚の前から何度も正田家で宿泊した「日光金谷ホテル」。
ここには、ご成婚後もお二人で宿泊されています。美智子さまはこの時、こっそりと宿のリンクでスケートを楽しまれたといいます。お二人が召し上がったのは、初代料理長が考案した「ニジマスのソテー」。それは、宿の名物料理となりました。

また、美智子さまが紀宮さまとお二人だけでお泊りになった和歌山県の湯の峰温泉「旅館あづまや」。
それは、 いずれ皇室を離れることになる紀宮さまと、お二人だけの特別な思い出を作るためのご旅行でした。

東日本大震災では、美智子さまの励ましで再興した宿もあります。
岩手県の「花ホテル　はまぎく」です。御所の庭に咲いている“ハマギク”。
そこには特別な物語が隠されていました。
そして、今年の3月には宮城県の「石巻グランドホテル」をご訪問になりました。
復興のシンボルともいわれる牡蠣の復活をご覧になったのです。

今回は、天皇陛下と美智子さまの半生を“思い出の宿”をキーワードに振り返ります。