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#51

中村芝翫の親子旅SP
涼を呼ぶ7つの知恵

三方を山々で囲まれた京都は、毎年夏を迎えると、厳しい暑さに見舞われます。しかしながら、この街で暮らす都人は、古くから様々な工夫と知恵で、この厳しい暑さを心地よく、華やかに乗り越えてきました。今回は中村芝翫さんと息子の橋之助さんがそれぞれ、古都ならではの「涼を求める知恵」を訪ねます。
まずは比叡山の麓に門を構える「圓光寺」へ。池と苔、音と竹林が織りなす涼やかな庭園とは。都で最も長い歴史を誇る神社のひとつ、下鴨神社は都人にとって、夏を迎えるのに欠かせない場所。ひんやりとした空気の漂う糺(ただす)の森の奥で毎年7月、つめたい池の水に足をつける「足つけ神事」は夏の風物詩となっています。そんなこの神社のお茶屋さんで食べられる特別なスイーツには、遥かむかし…平安時代の貴族が夏を心地よく過ごすための工夫が込められていました。
色とりどりの美しい着物の帯が並ぶ「帯屋捨松(おびやすてまつ)」は、その名の通り帯の問屋さん。その店舗は昔ながらの町家。京の伝統的な家屋に秘められた夏を過ごす知恵とは。
高台寺は豊臣秀吉とその妻、おねの菩提を弔う歴史ある寺。祇園という街なかにありながら、爽やかな風を感じるのは、境内のある場所に秘密がありました。さらに古くから葬送の地であることから、背中が涼しくなる物語も…。
夏に旬を迎える川魚が美味しい小料理店「喜幸(きいこ)」。料理に使う川魚はすぐ近くの鴨川で捕るといいます。橋之助さん自身が、店主に習いながら伝統的な川魚漁を体験。
そして、並河靖之七宝記念館は、明治から大正にかけて活躍した七宝家、並河靖之の邸宅。そこには、はるばる琵琶湖から流れてくる疏水(そすい)を使った涼しげな庭園が。並河がわざわざ疎水を庭園に引き込んだのは、涼しさを演出するだけでなく、美しい七宝焼と深い関わりがありました。
さらに、夏に嬉しい古都ならではの味わいや、夏に贈りたくなる京土産も特集します。各地の名所で京都らしい趣を味わう旅へ、一緒に出かけましょう。