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芸術大国フランスが世界に誇る美の殿堂・ルーブル美術館。約200年前にパリの中心で一般公開が始まって以来、人々の目を楽しませ続けてきました。現在、古代オリエントからヨーロッパ19世紀中葉までに亘る“人類の普遍的遺産”である貴重な収蔵品は、およそ35万点にものぼり、フランスのみならず世界中から毎年850万人以上の人々がここを訪れます。世界一有名な美術館にも、知られざる歴史と隠れた名画がありました。

美術館のオープンから約200年。しかし、建物としての始まりは、800年前の要塞にまでさかのぼります。その後、レオナルド・ダ・ヴィンチ晩年のパトロンとしても知られるフランソワ一世、フランスに“偉大なる世紀”を現出させた太陽王・ルイ十四世、革命後のヨーロッパを席巻したナポレオンら時の権力者たちが、ルーブル宮の歴史を彩ってきました。

一方、フランス美術は、イタリア・ルネサンスや北方絵画の影響を強く受けながら次第に開花。中でも“偉大なる世紀”と呼ばれた17世紀には、フランス絵画の父とも言うべきニコラ・プーサン、理想的風景画の開祖クロード・ロラン、そして近年になって“発見”された偉才ジョルジュ・ド・ラ・トゥールら、綺羅星のごとく巨匠たちが登場します。彼らの作品はフランス絵画史上に豊潤な一時代を築き、現在のルーブル美術館を美の殿堂であると同時に“絵画の殿堂”たらしめているのです。

パリのルーブル美術館を訪ね、その広大な館内と名画の世界にご案内します。さらにルーブルの最新購入絵画にして、フランス・新古典主義の巨匠アングルの重要作「モレ伯爵の肖像」を本邦初公開。今なお発展し続ける、世界に名だたるルーブル美術館の姿に迫ります。

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