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#89

「土地を味わう、立ち売りの駅弁」(熊本県人吉市)

熊本県八代駅と鹿児島県隼人駅を結ぶ、肥薩線。
球磨川沿いを走り、山を越える車窓の眺望が人気のローカル線です。

肥薩線のターミナル駅である人吉駅に、今回のみらい遺産を紹介してくれる、菖蒲豊實(しょうぶとよみ)さん(72歳)がいます。

菖蒲さんは、人吉駅で弁当の立ち売りをして46年。
駅の顔として、多くの人々に親しまれています。

険しい山地に囲まれた内陸部にある人吉は、明治41年、鉄道の開通をきっかけに、九州の北部と南部を繋ぐ中継点として賑わいました。

遠くから訪れる人々にも、沿線で獲れる地元の味を伝えたいと生まれたのが、自慢の駅弁「鮎ずし」と「栗めし」です。

今日も、ホームには駅弁を売る菖蒲さんの声がホームに響き、ここで乗り換える乗客たちが、ホームに立つ菖蒲さんから駅弁を購入してゆきます。
菖蒲さんが駅弁立ち売りに込めた、郷土への想いとは…?