古くから修験道の霊場として知られてきた戸隠。
茅葺き屋根の宿坊が数多く残り、美しい景観を保っています。

今回みらい遺産を紹介してくれるのは、長野に生まれ、茅葺きの屋根を葺き替える職人、
松澤敬夫（７５）さんです。

松澤さんは、職人歴５０年以上。
北国を中心に、豪雪にも耐える強い屋根を作り続けてきました。

屋根の材料となるススキや昔ながらの道具を使い、屋根を葺き替えていきます。
ただ強いだけでなく、屋根は美しくなくてはならないと考える松澤さんは
一本一本ススキをミリ単位まで切りそろえて仕上げていきます。

しかし、茅葺き屋根の家は姿を消し、
屋根の材料となるススキも入手困難になりつつあるといいます。

その時、力を貸してくれたのは茅葺きを守ろうと立ち上がった戸隠の人々でした。
茅葺きに先人の技と知恵を込める、松澤さんの想いとは・・・？