12月5日(金)・12月7日(日)再放送

「ニッポンを元気に!!中小・小規模企業金融対策」

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◎中小企業の現状
中小企業の倒産数は、2002年から減少傾向でしたが、2006年からまた上昇傾向にあります。中小企業の経営状況は厳しい状態にありますが、特に資金繰りが苦しくなっているのが現状です。
◎信用保証制度
通常、金融機関からお金を借りる場合、土地や建物などを担保に求められますが、中小企業は資産があまり多くはありません。そこで信用保証協会が「保証人」になることで、民間の金融機関から融資を受けることが可能になります。仮に融資を受けた会社が倒産して返済が出来なくなっても、信用保証協会が肩代わりするので金融機関も融資しやすくなるのです。
◎緊急保証制度
今年10月31日からスタートした緊急保証制度は、一般保証に加えて、さらに別枠で同等の金額まで保証が受けられる制度。対象となる業種も全国の中小・小規模企業者の3分の2をカバーする600業種以上に拡大されました。
◎セーフティネット貸付(1)
セーフティネット貸付は金融機関の貸し渋りに対応する為に平成12年に設けられた貸付制度です。主に経営環境変化対応資金、金融環境変化対応資金の二つで構成されています。経営環境変化対応資金は経済環境の変化や社会的な環境の変化によって業況な悪化をきたしているような方を支援する制度。
◎セーフティネット貸付(2)
金融環境変化対応資金とは企業自体の業況が悪化していないにもかかわらず、金融機関側の取引状況の変化によって資金繰りの悪化をきたしている企業を支援する制度です。さらにセーフティネット貸付は業種を問わず利用可能です。
◎農商工連携
今年、「農商工連携促進法」が制定されました。「農商工連携」とは中小企業者と農林漁業者が連携し、相互の経営資源を活用して、新商品や新サービスを生み出すこと。工夫を凝らした取り組みを展開することで、それぞれにとって経営改善が見込まれます。
◎川越の地酒「鏡山」(1) 「蔵の町」として有名な埼玉県川越市は以前は多くの酒蔵がありましたが飲酒人口の減少や後継者不足などの理由で全ての酒蔵が店を閉じていきました。しかし歴史や文化を守りたいという地元の有志が集まり、2007年「小江戸鏡山酒造」として川越に酒蔵が復活しました。
◎川越の地酒「鏡山」(2) 「小江戸鏡山酒造」のコンセプトし、地域にとって最高のお酒を造ること。そこで始めたのが農商工連携。米農家と連携し、酒造りに適した「酒米」の量産し酒を作り自ら営業活動を行い、地元の酒屋や百貨店などと連携し、商品を販売。一つの地酒によって農業や商業に経済効果をもたらすのです。
金融に関するご相談やお問い合わせについては全国900カ所に設置されている「緊急相談窓口」や「中小企業金融貸し渋り110番」をご利用ください。また、農商工連携については「農商工連携パーク」というサイトでご紹介しています。