6月26日(金)・6月28日(日)再放送

海事産業における人材確保

今回のリンク

◎海運業
日本は小麦・大豆などの食料を輸入したり、自動車や電気機器など様々な製品を輸出したりしています。それらの物資輸送を支えているのが海運です。
海運は島国日本にとってなくてはならない輸送手段なのです。
◎外航海運と内航海運
海運には大きく分けて2つあります。外航海運は日本と外国の貿易を支えており、日本の船会社によって現在約2300隻の船が運航されています。
内航海運は国内の港と港を就航します。現在およそ6000隻の内航船があり国内輸送の4割を担っています。フェリーも内航海運の一つで、人と貨物を運んでいます。
◎船の仕事
船長をトップに、甲板部、機関部、事務部の3部門で成り立っています。甲板部は船の位置の測定や操船、当直を担当する航海士と、航海士の指揮の下、見張りや船の保守整備を行う甲板手がいます。機関部はエンジンルームの機械の監視、整備。事務部は乗組員の食事を作る調理を担当します。
◎船員の高齢化
現在、内航船は10名前後の船員で運航されています、ハイテクな船の技術革新が進み、船員数の減少が可能となりました。
船員が少なくなったことで、新人教育が難しくなり、船員の高齢化 も進んでいるのです。
◎外航船の外国人船員化
かつては日本人船員がほとんどだった外航船ですが、現在、乗組員のおよそ9割以上が外国人船員となっています。これは東南アジアなどの質の高い外国人船員が増えてきたという背景があります。日本の海運を支える日本人船員の育成が急務となっているのです。
◎子供たちの海離れ
近年、埋め立てや護岸の増加で子供たちが海に触れ合う機会が少なくなっているといいます。
そこで東京・品川区にある「船の科学館」では、子供たちが海に触れあうイベントを開催し、海や船の仕事への興味を持ってもらおうとしています。