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歴史ロマン!水のみち2時間スペシャル

伊達政宗の夢!豊かな水風景をゆく ~北上川改修と大運河~

伊達政宗は天下が定まると、広瀬川から城下へ水をひくため総延長40km以上の用水路の建設を命じました。さらに城下建設の資材運搬のため阿武隈川から約15kmの小曳堀を開削。その後、その水路は松島湾へと続き、明治時代には石巻の北上川まで結ばれます。小曳堀から290年を経て総延長49kmにも及ぶ日本一長い貞山運河が完成したのです。
政宗は、藩財政の基盤を確立するため、他にも北上川沿岸の新田開発や北上川河口の石巻を中心とする内陸水運網の整備をするなど、石巻から江戸へ東廻り航路で米を移出する体制を整えました。仙台藩の米が江戸に輸出され、最盛期には江戸で消費される1/3が仙台藩の米だったといわれるほど江戸を席巻しました。
伊達政宗が築いた仙台・石巻、北上川流域を旅するのは、俳優・中本賢。
まずは仙台城下の街づくりの跡を辿ったり、小曳堀では地元の川漁師の案内で水路を巡ったりと、政宗の先見性や夢に想いを馳せます。
そして、東日本大震災の津波でなぎ倒されてしまった、政宗が築いた松林を再生しようと奮闘する市民に出会い、復興への想いや子孫たちへ繋ぐ熱い想いに触れ感動。
さらに、石巻で唯一いまも残る廻船問屋の蔵や北上川流域の農家を訪ね、今も昔も変わらない治水や利水川の重要性や往時の賑わいを知ります。


敦賀1000年港物語 歴史ロマンを旅する ~北前船から欧亜国際列車~

福井県の港町・敦賀は、江戸時代、北海道と京都・大阪をつなぐ「北前船」の寄港地として栄え、米や塩、工芸品など様々な物・人が行き交い独自の文化を形成していきました。
明治に入ると東京駅から敦賀まで鉄道が開通、敦賀港からウラジオストクまでの航路が確立されたことで様々な人種が往来する港となりました。
第二次世界大戦でヨーロッパを追われた6000人のユダヤ人難民が上陸した際に、敦賀の人々は食料を配るなど優しく迎え入れたといわれます。
北前船から鉄道に変化していった港町には、当時のまま残されている灯台やレンガ造りの倉庫などの建築遺産が多く残されています。
北前船の寄港地、また国際港の港町として栄えた敦賀を旅するのは、俳優・中本賢。
越前国一之宮・氣比神宮で、敦賀が古くから朝鮮半島と繋がりがあったことに驚愕。
北前船の元船頭の屋敷では、その豪壮さや地域の人を助ける船頭の想いに触れ、北前船がもたらした昆布を削りおぼろ昆布作りの伝統の技を体験します。
早朝の市場では、旬の越前ガニで豊穣の海を堪能。
ハイカラ文化先駆けの洋食店「ヨーロッパ軒」で出会った女将さんや若手シェフ、昭和15年のユダヤ人難民が上陸した当時を知る人と出会い、早くから開かれた港町・敦賀の伝統や想いに迫ります。