両親に贈りたい旅 ハノイからホーチミンへ ベトナム縦断!絶景いやし紀行

両親に贈りたい旅 ハノイからホーチミンへ ベトナム縦断!絶景いやし紀行

お知らせ

【放送日時】
2016年1月24日(日) よる9:00~10:54放送

番組概要

一冊の本がある。
世界中に溢れる素敵な旅先から、「両親に贈りたい旅」を集めたガイドブックだ。 その本には、“両親”が「雄大な自然」や、「憧れの世界遺産」、日本では味わえないような「食事」「宿泊」「アクティビティ」を、簡単に楽しめる海外旅行のプランが「26」書かれている。
断っておくが、大金持ちのためのツアーではない。

それは例えば…

▼直行便で行ける(→乗継ぎ便で行くのは、怖い)。
▼時差が少ない(→時差ボケが心配。気軽に日本へ連絡したい)。
▼現地での移動も専用車の迎えがある(→タクシーやバスは不安)。
▼食のバリエーションが豊富(→“両親”は、とにかく食にうるさい)。
▼日本語のガイドが安く頼める(→外国語なんてまったく分かりません!)。
▼絶景、世界遺産に労を少なく辿りつける(→山を何時間もなんて、登れない!)。
▼現地で困ったとき、頼れる人がいる(→代理店、宿泊ホテルに日本人がいる)。

このような気配りが細部に行き渡った旅である。
もちろん、手軽な分、得られるものが少ないというのでは話にならない。
海外旅行に不慣れな“両親”の負担を解消しつつ、大満足が得られる旅のプランが「両親に贈りたい旅」だ。

今回 番組化したのは、そのうちの1つ 「ベトナム」を旅する物語。
“両親”は、村井國夫と音無美紀子。
来年結婚40周年を控えた、素敵な夫妻だ。
ハノイ、ホイアン、ホーチミン…
71歳、65歳を迎えた夫妻が、ベトナムが色濃く香る街を巡る旅。
心ゆくまで「ベトナム」を満喫する。

放送内容

■北部「ハノイ」 / スマートなチェックイン。落ち着いた店で地元の名物を味わう!

まず夫妻が降り立ったのは、「ハノイ」。ベトナム 北の玄関口だ。
近代的な高層ビルと、伝統的な暮らしが同居した街。
夫妻2人きりの旅行は7年ぶりで、どこか高揚した様子に見えた。

空港には、宿泊先に手配した高級車の迎えが待っていた。
車窓を楽しみながら、ホテルへチェックイン。
「シェラトン ハノイホテル」には日本人スタッフが常駐し、チェックインもスムース。旅の相談にものってくれる。
アドバイスを受けて、夫妻はさっそく街に出ることにした。
向かったのは「旧市街」と言われるエリア。
そこは、日本で言うと合羽橋のようなニュアンスに近いのだが、違うのは、食材の通り、金物の通り、革製品の通り…など、本当に多様なジャンルの専門店がひしめき合っているところだ。

★夫妻はその中の1つ、「蓮の花」の茶を出す店と出会う。
蓮の花はベトナムのシンボルで、シーズンには朝5時から花を摘み、香りが損なわれないうちにお茶にするのだという。
400年も続くというその店でお茶のもてなしを頂いた。

★そして夕食。やはり、地元でしか味わえない「食」に出会いたいと、旧市街にある「チャーカータンロン」という店へ。
ハノイは都会だが、まだまだ清潔感に乏しい店も多い。
そんな中 「チャーカータンロン」は食事スペースもトイレも清潔で、ゆとりあるスペースが確保されている。夫妻も安心して入店できた。
肝心の料理は、店名にもなっている地元で評判の味、「チャーカー」。
これ1種類のみ。
つまり、チャーカーの専門店だ。
だから、店に入ってメニュー選びに迷う事もない。
チャーカーとは、、、ターメリックで味付けした魚のフライに野菜や香菜を加え、蒸し焼きにする料理だ。
食べる際に 好みで香菜、ニョクマム(魚醤)、米でできた麺を絡めて頂く。
夫妻も満足げにおかわりを繰り返していた。
夫妻談「魚も野菜も美味しい。こんなに香菜(パクチー)を沢山食べたの初めて!」

★北部 「ハロン湾」/ 世界遺産を貸し切りチャーターで!

この日は1日使って、世界遺産「ハロン湾」でのクルージングを楽しむ。
“両親”の旅は無理をしない。それが第一だ。
ハノイの宿泊先に専用車が迎えに来てくれる、日本語ガイド付きの個人ツアーを頼んだ。
他のツアー客とのお喋りも楽しいが、たまには夫婦2人きりもいい。
ベトナムならこういうプチ贅沢も、比較的安価で叶う。
実は、クルージングの船は一艘40人乗り程度だが、その船も2人で貸切った。
驚くほど、格安で行けるからだ。

「ハロン湾」は龍が降り立ったとされる伝説の地。
湾の中に2000もの奇岩が聳えている。
水墨画のような幻想的な景色が広がる世界遺産、奇岩の中の洞窟探検、それにその世界遺産で獲れたシーフードをすっかり堪能した。
日本の海とは、雰囲気もスケールも違う。
旅の初心者はもちろん、目の肥えたシニアでも大満足できる。

■中部①「ダナン」 / “両親”だってビーチリゾートを楽しみたい!

ダナンは、最近 日本からの直行便も出来た注目のリゾート。
プライベートビーチを抱えたホテルが海岸沿いに並ぶ。
一方で、シニア層に何より嬉しいのは利便性。
まず、空港からホテルまで15分程で着くところばかり。
プライベートビーチ以外に、海を眺めるプール、レストラン、カジノ、ショッピング・・・とホテルを中心に大抵の「やりたいこと」が叶う。

★朝、ゆっくりと起きてきた夫妻。
まず、プールサイドで「春巻き」のブランチを頂き、日差しが強くなってくる午後は、隣接するカジノでルーレットやブラックジャックを楽しんだ。
実はカジノにも日本人スタッフが常駐し、ゲームの仕方など親切に教えてくれる。
特にシニア層の女性は、カジノに抵抗がある方もいる。
しかし、ホテル隣接で、日本人常駐なら、ちょっと行ってみようという気にもなれる。

■中部②「ホイアン」 / 川辺の憧憬、ノスタルジーに浸る!

★ダナンから車で45分。
街全体が世界遺産という、古都「ホイアン」へ向かう。
その魅力はノスタルジーだ。
街のどこもかしこも、懐かしさに包まれている。
家並み、寺院、水上の物売り、ローカルフード・・・
古都に暮らすベトナム市民の暮らしぶりも、散策しながら感じられる。
そして、、、ホイアンのハイライトは、黄昏どきから始まる。
川向うに沈む夕日が街を黄金に染める。
呼応する様に、店先に吊るされたランタンが灯りはじめる。
夫妻は手をとりあい、古都を堪能した。
懐かしさを楽しむ…長年連れ添った夫婦なら格別だ。

■南部「ホーチミン」 / 東洋のパリを味わう、大人の街歩き

フランス支配の名残が、街に色濃く残るホーチミン。
東洋のパリ。プチパリとも言われる。
コロニアル調の建築はもちろん、食文化にもフランスが香る。
大人が楽しめる街だ。
という一方で、コンビニもたくさんあり、日本語が通じる店も多くある、日本人旅行客にとっては安心できる街でもある。

★夫妻は街を散策しながら、コロニアル調の教会、郵便局など、観光客でも入れる施設に足を運ぶ。
サイゴン中央郵便局は、フランスのオルセー美術館を模したとも言われ、荘厳だ。
実際に郵便局としての機能も果たしながら、土産物も買える。

★夫妻はその晩、ホテルの日本人スタッフに予約して貰った店へ、ディナーに向かう。
フレンチベトナミーズ。
伝統的なフランス料理に、ベトナム人が工夫をしたモダンなフレンチだ。
コロニアル調の厳かなレストランで、もちろん味も申し分ない。
日本では、夫婦2人きりでレストランへ行くことはないとう夫妻。
音無は、顔を輝かせ、嬉しそうに語った。

■南部「ホーチミン」 / 母なるメコンへショートトリップ。悠久の大自然に浸る!

★ホーチミンを訪れて絶対外せないのが、メコン川クルーズだ。
南シナ海にそそぐ、4200キロの大河。
悠久の大自然。
シニア世代はそういう大河ロマンみたいな場所に憧れがある。
でも、言葉や体力、安全面の問題で不安が拭えず、どうしても億劫になりがちだ。
ただし「両親に贈りたい旅」では、別。
夫妻が体験したのは、「日本語ガイド付きの個人ツアー」。
料金も手ごろ。それに第一安心だ。
まず、エンジン付きの船でミトーと言う名の島に渡る。
色とりどりのフルーツが実る果樹園やロイヤルゼリー(蜂蜜)、肥沃なメコンがもたらす“恵み”を頂きながら散策する。
ランチもメコン川名物。エレフェントフィッシュという魚のフライ。
見たことのない白身の魚だが、その身をほぐして野菜と一緒に生春巻きにして食べる。
これが驚くほど旨い。
夫妻もその味に目を見張っていた。

ガイドブックはもちろん必要だ。
でも、実際に旅に来て、現場で細かく読んでいる時間などほとんどない。
そういうときに、日本語ガイドは重宝する。
歴史も、現地でのマナーも、端的に分かる。
個人ツアーだから、参加者の体力に応じて臨機応変に対応してくれることもある。

そんな風に細部に親切の行き届いたツアーを体験しながら、いよいよメコンクルーズのハイライト。
手漕ぎ船でのジャングルクルーズだ。
夫妻は童心に還ったような表情を見せる。
先ほどまで降り続いたスコールは、いつの間にか止み、椰子を揺らす心地よい風が吹きぬけていた。