円楽の大江戸なんでも番付

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ようこそ!赤富士・黒富士ミステリーへ

「日本名所旧跡の番付」。江戸時代、史跡や絶景と称された山や川など日本全国の景勝地がずらりと並んだいわゆる"絶景番付"。西の大関・琵琶ノ海(琵琶湖)に続き、天橋立、宮島、東には松島、日光山など現在でも人気の景勝地が格付けされています。そして、堂々の東の大関には、世界文化遺産「富士山」。江戸っ子たちが愛した江戸の富士とはどんなものなのか?都内に残る富士塚、富士見坂を訪ね、その魅力を探ります。また、多くの浮世絵に描かれた富士。黒富士もあった?!葛飾北斎が「富嶽三十六景」に描いた富士の謎とは?浮世絵に秘められたミステリーに迫ります。

<江戸っ子の富士…富士塚・富士見坂>
江戸時代、富士信仰が広がったものの、実際に富士山に登れなかった庶民たちは人工の富士塚に詣で、遠くに見える富士の眺めを楽しみました。東京・千駄ヶ谷に残されているのが、都内に現存する最古の富士塚「千駄ヶ谷富士」。寛政年間に築造されました。高さ約6mながら、登山口、里宮や7合目の烏(え)帽子岩や山頂の奥宮などが模され、今でも多くの人が訪れ、その歴史と富士山への思いをはせています。また、都内の富士見坂を巡ります。江戸っ子が愛した富士の眺めとは?

<北斎が描いた富士山に秘められたミステリーとは?>
多くの浮世絵に描かれた富士。江戸で大ヒットした葛飾北斎の「富嶽三十六景」。そこには様々な謎が隠されていました。通称"赤富士"と言われ今も人気の「凱風快晴(がいふうかいせい)」に対し、"黒富士"も描いた北斎。二つの富士を描いた理由とは?三十六景以上あった?!フランスの画家にも影響を与えていた?「エッフェル塔三十六景」とは?国学院大学教授で、国際浮世絵学会・理事の藤澤紫さんの解説で、江戸っ子が愛した浮世絵とそこに隠された謎に迫ります。