RICOHスペシャル わくわく!科学な時間〜Science Studio@Miraikan〜

科学のもつセンス・オブ・ワンダー、つまり「わくわくする心」を我が国トップレベルの科学者・技術者の皆さんにたっぷりお聞きしようというこの番組。3回シリーズの最後を飾るテーマは「いのち」。つまり人類から微生物に至るまで、様々な「いのち」の研究にあたる皆さんをお招きして繰り広げます。

今回のゲストは、いずれも「ある生き物と、それより小さな生物との関係と謎」に挑戦しているお三方です。

まず昆虫と微生物の共生関係という側面から、生物進化の謎に挑む「共生と進化の探求者」こと、産業技術総合研究所 生物機能工学研究部門の深津武馬先生。そして自ら深海調査船に乗り組み、過酷な深海の環境に生きる不思議な生物の研究を行う、まさに「深海に命の輝きを見た男」・海洋研究開発機構(JAMSTEC) 極限環境生物圏研究センターの藤倉克則先生。さらにウイルスの研究を専門とし、現在はHIVの感染メカニズム解明に向け、日々ミクロの世界の戦いを繰り広げる「いのちの未来を切り拓く男」こと、群馬大学大学院医学系の清水宣明先生。
このお三方をお迎えし、聞き手の桂文珍師匠と進行役・津島亜由子さんが「いのちとは何か?」「いのちを巡る科学とは何か?」をお聞きして参ります。

昆虫と微生物研究の深津先生は、一般に「植物にたかる害虫」としか思われていないアブラムシの小さな体の中で繰り広げられる、神秘的ともいえる微生物との共生関係のお話を、情熱的な口調で解説。
そのあまりに巧妙で不思議な関係に、一同びっくり!

また藤倉先生は、第一回で元・深海調査船操縦士の田代氏もその魅力をお聞きした、深海に広がる我々とは異なる生態系で生きる不思議な生物の実相を、研究者・潜航体験者の立場でじっくりお聞かせ下さいました。
深海から持ち帰った貴重な標本も多数登場します!

高校卒業までは音楽家志望だったという清水先生には、ウイルスや細菌と人間の「いのち」の関わりをご説明頂くだけでなく、音楽や舞踊など、一見研究と無関係に思えるものから得られる「研究上のインスピレーション」の大切さをお聞きします。

御好評を頂いた3回シリーズを締めくくる「いのち」編。不思議と感動がいっぱいの内容です! 是非、ご家族揃ってご覧ください!

深津武馬
産業技術総合研究所 生物機能工学研究部門 生物共生相互作用研究グループ研究グループ長

藤倉克則
海洋研究開発機構極限環境生物圏研究センター
海洋生態・環境研究プログラム サブリーダー

清水宣明
群馬大学大学院医学系研究科環境病態制御系
生体防御機構学大講座分子予防医学