サクラガサイタ


番組概要

長野県立科町にある小さな県立高校、蓼科高等学校のジャズクラブは、2004年に大ヒットした映画「スウィングガールズ」のモデルのひとつとなった高校生ジャズバンドです。

そして2008年春、ついに彼女たちはジャズの本場アメリカで演奏するチャンスをつかんだのです。
ワシントンは桜の季節。「ワシントンさくらまつり」のオープニングイベントが今回の彼女たちのステージです。
初めての海外遠征。しかもジャズの本場。言葉の通じない観客たち。
一番の心配事は、今回のために練習して来た「新曲」がうまく演奏できるかどうかでした…。

その新曲とは…大ヒットした河口恭吾さんの「桜」をジャズ風にアレンジした曲。ところが特別アレンジをしてもらった曲の楽譜がメンバーに配られたのが渡米の直前。全員であわせるチャンスすら無いまま出発の日を迎えました。

カメラは渡米前から現地での様子まで、彼女たちメンバー30人の心の動きを克明に描き出します。
不安と同時に、大きな期待も抱きながら訪れたアメリカ。想像もしていなかった大きな舞台。
市内観光のスケジュールをキャンセルして猛特訓の末に臨んだステージでは、ジャズの本場だからこそ得られる“何か”が彼女たちを待っていました。
番組は蓼科高校ジャズクラブの姿を追ったドキュメンタリーです。そして、時間と共に変化してゆく彼女たちの表情そのものが、その“何か”を伝えるドキュメンタリーなのかもしれません。