萌え!上海~コンテンツパワーが架ける橋~

スペシャル/特番
萌え!上海~コンテンツパワーが架ける橋~

上海万博開催に沸く中国・上海。劇的に変化を続けるこの街では、マンガ、アニメ、日本のポップミュージックなどが、若い世代に大人気です。海を越えて人気沸騰中のジャパンコンテンツの今を、同じく沸騰中の都市上海でリポートします。

番組内容

上海は暑かった。いや、熱かった。
2010年6月12日夕刻。だんだんと薄墨に染まる空の下、上海国際博覧会会場内のアジア広場には、ぞくぞくと中国の若者たちが集まっていた。
まさに幕をあけようとするコ・フェスタIN上海のオープニングイベント目当ての若者たちだ。
日本のポップカルチャーである、アニソンライブ、コンテンポラリーダンスショー、ファッションショーなどで構成されるこの日のイベントは、諸般の事情もあり中国国内での告知はほとんどできない状況だった。が、しかし。日本文化を愛する若者たちは、丹念にネットで情報をチェックし、やっと得られた情報を仲間たちと共有し、会場にやってきてくれた。そのほとんどは、パビリオンなどには目をくれず、「このイベントのためだけに」会場にやってきた若者たちだ。
そして開幕。
右も左もわからないまま、手探りで準備をすすめこの日を迎えたスタッフたちは目を疑った。いや、耳を疑った。バックヤードで走り回る私たちの耳に届いたのは「萌え!萌え!」の声。そして、アニソンの大合唱。
歌う声も声援も、アーティストへの言葉も、すべて日本語だ。
ダイレクトに日本への愛を口にしてくれる声、声、声。
イベントを作ってきた私たちも、まさかここまで熱い反応が返ってくるとはまったく思っていなかった。
この日から2週間にわたって行われたコ・フェスタIN上海は口コミで評判が広がり、日に日に観客が増えることになる。最終日にはあまりの盛況ぶりに万博側から苦情をちょうだいすることにもなったが、これはイベントの勲章というものであろう。
「萌え!上海」では、この熱い2週間をあますところなくドキュメントする。日本のポップカルチャーの威力というものを、肝心の私たちこそが見落としていたということ、そしてコンテンツ=文化が持つ、計り知れない力。日本のコンテンツを貪欲に楽しむ若者たち(オタクたち?)は、例外なく「日本大好き!」と言ってくれた。この事実を私たちは重く受け止めるべきだろう。

出演

黒柳徹子(コ・フェスタ IN 上海 イメージキャラクター)
杏(コ・フェスタ IN 上海 イメージキャラクター)
ほかアーティスト多数