シヤチハタSPECIAL “印”の国2000年の旅 ~歴史を動かした7つのハンコ~
【出演】内山理名 / 山崎バニラ、【ナレーション】内山理名 / 窪田等
2009年4月18日(土) 夜7:00~8:55 放送!!
日本人は古代より“印”に魅せられてきた——。
日本ほど、ハンコが社会機構の不可欠な要素となっている国は、世界中ほかに類をみない。
現代社会のみならず、この国の歴史が動く時、その陰で大きな役割を果たしてきたのが、“ハンコ”だった。
番組では約2000年にわたるハンコと日本人の関わりの歴史を、7つのエピソードを通して検証し、“ハンコ”という人類の発明の偉大さと、額に汗して明日を切り開いてきた日本人の叡智を描き出す。
また、事務効率を劇的に向上させた「スタンプ台のいらないスタンプ」。その開発秘話を取材。さらには電子印鑑システム「パソコン決裁」を紹介すると共に、時を越えて受け継がれてきた日本のハンコ文化を支える匠の技に迫る。
世界最古の印鑑は紀元前3300年ごろ、シュメール人が発明した「円筒印章」。
ハンコの歴史は、文字よりも先に始まった。
持統天皇6年に献上した木製の印が日本の文献に登場する最初の印鑑。
この時、ハンコは祭礼の「神具」として使用されていた。現存する最古の印鑑は「漢委奴国王」と刻まれた金印。
室町幕府3代将軍・足利義満が、権威の象徴だったハンコを求めて打ち立てた野望とは?
戦国時代、武将たちはこぞって個性的な印を用いた。そんな中、天下統一を目論んだ織田信長の印には、ある強烈な意思が込められていた。
豊臣秀吉の天下統一後、徳川家康が難航を極めた朝鮮との国交回復に一役買ったのもまた、対馬の一大名・宗氏が使ったとあるハンコだった。
第二次世界大戦後の「東京裁判」で日本の戦争責任を証明する検事側証人として出廷した満州国皇帝・溥儀。提出された書物に溥儀の印が捺されていたにもかかわらず、証拠としてみなされなかった「ハンコ」に対する文化の違いを紹介。
昭和~平成 激動の時代にあってもハンコ文化は継承され、発展を遂げてきた。一人の匠の姿を通じて、その奥深さに迫る。
『印鑑とインキを一体化させる』などの技術革新に挑んだシヤチハタ。その成功の陰には社員の夢と情熱、汗と涙がきっしり詰まっていた。
また電子印鑑システム「パソコン決裁」を紹介し、最新のハンコ文化を追う。