今日はドイツ・フライブルクに住んでいた頃の、私の友達の事について書かせて頂きます。
私は今から十数年前、10歳の時にフライブルクのカールツシューレというギムナジウム(小学生~高校生が通う学校)に通っていました。
そこは国際都市フライブルクならではの学校で、国籍もフィンランド、ルーマニアもいればトルコやアフガニスタンなど世界各地の子供達が通っていました。けれども極東から来たのは私だけで、当初クラスの皆は物珍しそうにまじまじと私を観察しに集ってきました。
他の子供達は、アルファベットの基礎があったり、何年も住んでいるためドイツ語はペラペラでしたが、私はそうはいかず、ただ毎日ボーっとしているだけでした。
そんなある日、ポーランド人のアダムという男の子が、私に話しかけてくれるようになり、いつの間にか互いの家に遊びに出かける仲にまでなりました。今振り返ると、毎回片言のドイツ語と身振り手振り、そんな日本人によく付き合ってくれたなと思います。
おそらく彼がいなければ、私は引きこもりになっていたんじゃないかな。
今回ロケでフライブルクに来た際に、ダメもとで連絡をとってみたところ、なんと電話に本人が出てくれたのです。嬉しい事に私の事も覚えていてくれました。残念ながら、ドイツの他の都市に一人暮らしをしていて会えませんでしたが、親子でフライブルクでヴァイオリンコンサートを開いたりと、今では音楽家の道を歩んでいるみたいです。
同級生の活躍に刺激をうけながら、ただ今 編集をしております。
フライブルク特集第二弾もよろしくお願いいたします。
STYLEBOOK ドイツ・フライブルク特集 Part 2
「この街に住むということ」
11月1日(土)夜11時30分放送
再放送は中止になりました。
写真:佐藤タダシ[STYLEBOOK]
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