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自分を見つめる時間

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スタイルブック 次回の特集は「茶の湯」。

先日、取材と打ち合わせを兼ねて裏千家の茶道家・北見宗幸さんの茶室に伺いました。
お話をうかがっているうちに、なんとなく「今、スタイルブック世代が“茶の湯”に魅力を感じる理由』が解って来たような気がします(最初の打合せで僭越ですが…あくまで「気がする」ということで)。

例えば、亭主は茶室や茶器などにもてなしの心を投影します。茶会の席で出される茶器や茶室という空間は全て、茶を振舞う亭主がお客のために、「お客の今の心境は?」「どんな器を使えば、茶室をどんな風にしつらえれば客が喜ぶか?」「茶会のテーマは何か?」などを深く考えて選び出されたもの。茶会全てが自分自身なのです。

そのため茶の湯の世界に足を踏み入れた人物は、必然的に茶会の前には必ず「自分自身はどうあるのか」という事を深く考える時間、つまり「自分自身との対話の時間」を持つことになります。

この「自分自身との対話の時間」、本当なら誰でも持とうと思えば直ぐにでも手に入れる事が出来るはずですが、実際は日常に追われるうちに、意識をしなければ得ることが出来ない貴重な時間になっているのではないでしょうか?

「自分自身との対話の時間」を持つことは、「自分自身を知る」こと。そしてこの事は「今のライフスタイルを見つめ直す機会」に繋がるはずです。今回の「茶の湯」特集がそんなきっかけになればと思います。

「茶の湯」特集は10月18日に放送予定です。

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